梅雨期は水温が安定し、産卵を終えたバスが回復に向かいアグレッシブに活動をはじめるシーズン。ローライトな日も多くなり、レンジとスピードが合えば、あらゆるルアーで比較的イージーにバスを釣ることができる季節です。今回はそんな梅雨期こそ試したいルアーをご紹介します。
梅雨のバスはどんな状態?
まずは、釣りやすいと言われる梅雨のバスはどんな状態なのか把握しておきましょう。
◾アフター回復の魚が多い
6月にもなると、産卵から回復傾向のバスが多くなり、水温もバスにとっては適水温になるためアグレッシブに活動する個体が増えてきます。一年の中でも最も釣りやすい時期と言え、あらゆるルアーに対して反応してくれるので、苦手なルアーを練習するのもおすすめです。
◾低気圧接近により活性が上がる
低気圧が接近するとバスのレンジが高くなる傾向があります。これは魚の浮き袋が膨張するためで、バスだけでなく他のベイトフィッシュも浮き気味になるため表層付近への反応が良くなります。
◾ローライト&濁りが発生しやすい
太陽光が少ないローライトな状況はバスの警戒心が薄くなり、オープンエリアでも積極的にベイトを追いかけます。また、雨による濁りも入りやすい時期なので、バスを騙しやすい要素も加わりアングラーが有利になりやすいです。
梅雨は表層〜中層の釣りが効果的
梅雨はローライトなタイミングに当たれば、トップの釣りが成立しやすい時期でもあります。ベイトフィッシュは表層付近を泳ぐ傾向が強くなるため、バスの目線も上を意識しています。年間を通してもトップウォータールアーへの反応が最も良い時期なので、トップで釣りたい方はぜひ試してみてください。
また、トップだけでなく巻物ルアーへの反応も梅雨期は良好。正直あらゆるルアーに可能性がある時期なので、得意なルアーを極めたり、苦手なルアーを克服したりするのにも良いタイミングです。
梅雨におすすめのルアー
ポッパー
▼デプス パルスコッドjr
両サイドに設けられたフラットなカップ形状と、水平に近い斜め立ちの姿勢により水噛みが非常に良いポッパーです。
ズボッという捕食音はもちろんチャプッというポップ音も得意。ボディ内部に搭載されたスプリングウェイトがポーズ中でも微波動を発生し、繊細な誘いもこなしてくれます。
▼メガバス ポップX
ジャパニーズポッパーの歴史に名を刻む名作ポッパー「POPX」。ユニークなカップ形状が生み出すアクションは多彩で、スプラッシュ、水押し波紋はもちろんロッドワークによるローリングドッグウォークも可能。性能だけでなく美しいデザインも魅力的なポッパーです。
バスベイト
▼ゲーリーヤマモト ゲーリー・バズベイト
発売以来、長い年月が経っていますが、今なおバズベイトの名作として売れ続けている「ゲーリー・バズベイト」。
全てのパーツが高い次元で融合し派手さはないものの、使い心地、釣れる要素が詰め込まれた優れた基本性能を備えています。
▼ノリーズ ボルケーノ グリッパー
ハイアピールな大型オリジナルベラ「グリッパーブレード」を搭載した「ボルケーノ グリッパー」。
強力なバイブレーションと強い水押しで湖面が荒れた状況や濁りがきつい状況でもしっかりとバスにアピール。深いレンジに居るバスも水面まで浮かせてバイトさせられる強さを備えています。
クローラーベイト
▼レイドジャパン デカダッジ
数あるクローラーベイトの中でも抜群の人気を誇るデカハネモノ。ローライト時はもちろんピーカン無風でも水面までバスを引き寄せるパワーを持っています。
低速リトリーブが基本的な使い方ですが、ギリギリ羽根が動くデッドスローリトリーブのアクションが秀逸。人気と実力を兼ね備えたルアーとなっています。
▼ガンクラフト ジョイクローラー178F
ジョインテッドクローラー178のボディにステンレス製の巨大なウィングを搭載したクローラーベイトです。超低速リトリーブから超ファーストリトリーブまで対応する汎用性の高さが魅力。
ジョイントとテールの複合アクションで艶かしくボディをくねらせて複雑な水流を発生させます。強く水を掴むウイングの水噛み音と心地良い金属サウンドでバスにアピールします。
フロッグ
▼デプス バシリスキー
ただ巻きすると両足をバタバタと水面を這うように泳ぐソフトクローラーベイトとも言えるフロッグ。水面を覆うウィードやオーバーハングなど他の水面系ルアーでは引けないようなポイントを果敢に攻めていけます。
▼ジャッカル ガヴァチョフロッグ
独自のカップデザインで細かいスプラッシュを生むと同時に、移動距離を抑えたテーブルターンもこなす万能型フロッグ。
アングラーの思惑次第で逃げ惑うベイトフィッシュにも、水面でもがく昆虫にもなる生命感とアピール力に長けたフロッグです。
スピナーベイト
▼O.S.P ハイピッチャー
コストパフォーマンスに優れた人気のスピナーベイト。サイズやカラーが豊富で様々なシチュエーションに対応できます。
ややコンパクトなシルエットはハイプレッシャー下で強いのも魅力のひとつ。スムーズな回転のブレードは着水後の立ち上がりが良く、スローリトリーブでもしっかりと水を掴んでアピールしてくれます。
▼エバーグリーン Dゾーン
強烈なバイブレーションを発生する細径のワイヤーを採用した釣れるスピナーベイトの代名詞とも言える「D-ZONE」。
耐久性を犠牲にしていますが、他のスピナーベイトにはないデカバスを呼ぶ波動は唯一無二。発売から20年以上経過していますが、今もなお釣れ続けているスピナーベイトです。
チャターベイト
▼一誠 AKチャター
オリジナル極薄ロングブレードを搭載した「AKチャター」は強波動、強振動が魅力のチャターベイト。
ファスト〜スローリトリーブまであらゆる速度域で釣れる振動を実現しています。ショートバイトをフッキングに持ち込みやすいロングシャンクフックが採用されているのもポイントです。
▼エバーグリーン ジャックハンマー
釣れるチャターベイトとして多くのアングラーからの信頼を集めている「ジャックハンマー」。超ハイピッチ・ローリング&ウォブリングアクションが特徴です。
強いアピール力を持つチャターベイトながら、引き抵抗は驚くほど軽いので長時間引き続けても疲れにくいのも魅力です。
バイブレーション
▼ジャッカル TN-65
安定したスイミング姿勢とキャスタビリティーで、釣れるバイブレーションとして高い評価を集める「TNバイブレーション」。
口部にセットされた高比重タングステン素材により低重心化を実現し、高いボトム感知能力をはじめ、キャスト時の飛行姿勢とあらゆる速度域での安定した泳ぎを可能にしています。
▼mogami釣具 モガミバイブ63 ズル引き仕様
ボトムでズル引きすることを前提に開発された新しいコンセプトを持ったバイブレーション。強波動に設定されたアクションは、広範囲を素早く探るサーチベイトとして威力を発揮します。
フロントフックはゴミを拾いにくいダブルフックを標準装備。ウィードの有無やボトムの底質などの情報を効率的に集めることが可能なバイブレーションです。
ビッグベイト
▼デプス スライドスイマー250
マグナムサイズのビッグベイトの代表格「スライドスイマー250」。まだ使用したことがないアングラーなら、バスの反応が良い梅雨は挑戦するのに絶好のタイミングです。
淀みのない綺麗なS字系アクションやジャークによるキレのあるスライドアクションで記録級サイズを狙い撃ちできるルアーです。
▼ファットラボ ネコソギXXX ローフロート
ネコソギDSRよりもショートなリップを採用した「ネコソギXXX」。水を受け流すように艶かしく泳ぐ様は、まさに逃げ惑うベイトフィッシュを演出できます。
ただ巻きやストップ&ゴーなど小技を駆使しやすいビッグベイトのひとつ。おかっぱりなら、シャローのシェードやストラクチャーに絡めての使用がおすすめです。
ノーシンカー
▼ゲーリーヤマモト センコー5インチ
ノーシンカーの水平フォールやトゥイッチでベイトが逃げる様を演出するのも面白い「センコー5インチ」。
ハードベイトのフォローとしてタックルボックスに忍ばせておいて損はありません。4インチでもいいですが、デカバス率が高めな5インチが梅雨期にはおすすめです。
▼デプス デスアダースティック6.5
個人的に梅雨期に実績が高い「デスアダースティック」。発売から長い年月が経っていますが、ビッグバスが狙えるため愛用しているアングラーが多いワームです。
ノーシンカーリグでオフセットフックをセットすれば水平フォールしてくれます。ボディ全体を揺らしながら、ピンテールの微振動でバスにアピール。ロングキャストが得意な点もおすすめポイントです。
テキサス・フリーリグ
▼デプス リバウンドスティック
ボディ中程のクビレによって、水中での形状変化が期待できる人気ワーム。テキサスリグでウィードの中を攻めたり、フリーリグでウィードの上を攻めたりと幅広い使い方が可能。フィッシュイーターが好む甲殻類成分が配合されたマテリアルも特徴です。
▼ジャッカル ハニーナゲット
中層にサスペンドしたバスに対して実績の高いフリーリグにベストマッチする「ハニーナゲット」。
シンカー着底時に水平方向に姿勢を変える”ゼロテンションダート”をオートマチックに再現できます。喰わせの間を意図的に演出できるソフトルアーのひとつです。
ミドスト
▼デプス サカマタシャッド5インチ
釣れるテクニックとして人気のミドストを極めるのにも梅雨期はうってつけの季節。この時期のベイトのサイズに合わせたサカマタシャッド5インチがおすすめです。
▼DRT VTS5
デスアダーに比べてボリューミーなボディを持ち、マテリアルが柔らかくテールまで良く動くのが特徴。頭重心でよく飛ぶので飛距離が欲しいときにもおすすめです。
梅雨はあらゆる釣りが楽しめるチャンスタイム!
一年の中でもあらゆる釣りが成立しやすい梅雨期は、雨でもフィールドに出かけたい季節。また、スポーニングから回復したバスの強烈な引きが楽しめる時期でもあります。トップウォーターへの反応も良好なので、ぜひエキサイティングな釣りを体験してみてください!
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