フィネスの釣りに欠かすことができないダウンショットリグ。とりあえず一匹釣りたいときはもちろん、ビッグバスを引っ張り出すパターンとしても機能してくれる奥深いリグでもあります。
そこでこの記事では、ダウンショットリグにおすすめのワームをご紹介。長年釣れ続けている定番から、近年釣果が上がっているワームも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
ダウンショットリグとは
ダウンショットリグとは、シンカー(オモリ)がフックよりも下に付いたリグのこと。底を取りやすく、根がかりも少ないのでビギナーの方でも扱いやすいのが魅力です。
またダウンショットリグは、さまざまなワームを使用できるのもポイント。使用するワームやフックセッティング、シンカーのウエイトを工夫することで千差万別のアクションを生み出すことが可能です。
ダウンショットリグの長所
- ボトム感知能力が高い
- 移動距離とアクションの強弱が自在
- 演出できるアクションが多彩
ダウンショットリグはボトム感知能力が高いため、地形を把握するサーチベイトとして優秀です。また、ワームがシンカーのウエイトに干渉されないので、シンカーの位置を動かさずに地形の変化を感じた場所で誘い続けることも可能。
さらに、アングラーの操作次第で演出できるアクションが非常に幅広いのも魅力です。シェイクやスイミング、リアクションやドリフトなど一投の中でさまざまなアクションの変化をつけることができます。
ダウンショットリグのセッティング
◾フック
3インチのワームを使用することを前提としたダウンショットリグのタックルセッティングを確認しておきましょう。製品によってサイズ感が異なりますが、ざっくりとした基準として参考にしてみてください。
- マス針 #5、#6
- オフセット #1、#2
マス針はワーム本来のアクションを活かしたいときにおすすめ。オフセットは根がかりを軽減したいときやバルキーなワームにおすすめです。
◾シンカーの重さ
通常のダウンショットリグであれば0.9g、1.3gをベースに0.9g〜2.5gまで◎。近年流行りのリアクションダウンショットリグなら5g、7gといった重めのシンカーがおすすめです。
◾リーダーの長さ
15cm〜20cmを基準に、短くて10cm、長くて30cmまでが一般的。もちろんこれが正解ではないので、状況や釣り方によって変えてみてください。
◾ロッド・リール
ロッドはシンカーの重さが1.8g未満ならULアクション、1.8g以上ならLアクションがおすすめです。リールはバス用スピニングリールの2000番〜2500番なら何でもOK。
ダウンショットリグにおすすめのワーム
レイドジャパン リトルスイーパー
バスに見切られない必須要素である水平姿勢にこだわったベイトフィッシュワーム。エアホールの設置により絶妙な浮力を実現しています。微細に震える独自のフィッシュテール、アングラーに適度な使用感を与える胸ビレもポイントです。
O.S.P サイコロラバー ノンソルト
関東ローカルから火が付き、今では琵琶湖で行われるトーナメントのウイニングルアーにもなっている激釣れワームです。小さなシルエットながら大きな水押しが特徴で、リアクションダウンショットと呼ばれるテクニックでのファーストチョイスになっています。
ゲーリーヤマモト レッグワーム2.5
釣れるダウンショットリグのワームとして長年人気を集めている小型のシャッドテール「レッグワーム」。ボディに対してやや大きめのシャッドテールは、機敏に微細に動くというよりメリハリのある強い動きが特徴。タフったときの切り札としておすすめです。
ハイドアップ HUスタッガークロー
独自形状の爪が特徴的なクロー系ワーム。また側面の10本の足は、フォール時にビリビリと震え、まるでエビがホバリングしているかのような動きを演出してくれます。ダウンショットだけでなく、スモラバのトレーラーやヘビキャロ、フリーリグとも相性バツグンです。
エバーグリーン C4リーチ
極薄リーチテールが自発的に動き、バスのバイトを誘発する「C-4リーチ」。小魚やエビなどあらゆる水中生物をイミテートできるため、ベイトが絞りきれない状況や初めてのフィールドでおすすめです。
ボアレス アノストレート
アノストレート2.5インチ、3.5インチを使用したダウンショットがおすすめ。マスバリをチョン掛けして、できるだけ軽いシンカーでのスイミング。このとき、シンカーはボトムから離さないのがキモ。扁平ボディの水押しでバスを引き寄せます。
ジャッカル ウォブリング
ジャッカルの優秀なワームが1コインで購入できる「赤パケ」シリーズ。なかでもウォブリングは最後の切り札としてプロ・アマ問わず愛用者が多い人気ワームです。名前の通りウォブル(震える)アクションが得意で深いリブがしっかり水を噛み、見た目以上に大きな波動でアピールしてくれます。
デプス テールスライダー
関東のハイプレッシャーフィールドを攻略するために設計されたデプスの食わせ系ワームです。水溶性魚類成分がボディに含ませてあり、高い集魚効果を発揮してくれます。ステイ時の僅かな水流にも反応するフレアスカート採用で、スレたバスをバイトに持ち込みます。
ディスタイル デューバ
リアクションダウンショットで有効なDstyleのDUBA。独創的なシルエットが特徴で、メリハリのあるアクションは食い渋るバスのスイッチを入れてくれます。5〜7gの少し重めのシンカーを使用するのがポイントで、着底したら2ジャーク&ステイでリアクションで狙っていくと◎。
メガバス タイニーエクスレイヤー
極めてナチュラルなアクションが魅力の絶対的喰わせの切り札。トゥイッチによるスライド系アクションをはじめ、ダウンショットでは余計なアクションは与えず、ただスローに巻いてくるだけでバイトを誘発してくれます。
ゲットネット ジャスターフィッシュ
オールレンジ対応のシャッド型ソフトベイト。シルエットは小魚そのもので、絶妙な薄さと長さを持つフィッシュテールがベイトフィッシュさながらのアクションを生み出します。またダウンショットリグでは、背中のエアホールがデカバスに効くステイ時の水平姿勢を維持してくれるのもポイントです。
ダウンショットリグのアクション
◾ズル引き
ボトムを感じながら、ロッド操作で丁寧にズル引くのが◎。スローなイメージがあるダウンショットですが、ズル引きで使うと線の釣りになるため、サーチベイトとして重宝します。
◾シェイク
ダウンショットのシンカーをできるだけ動かさずに一点でシェイクするのが理想的。地形変化のある場所や、当たりがあるポイントをじっくり攻めてみましょう。
◾ドリフトスイミング
ダウンショットリグをドリフト(漂わせる)させるテクニック。軽量ウエイトのシンカーを使用し、ボトム近辺をシェイクしつつ、リグが浮き上がらないギリギリのスピードでスイミングさせます。
◾リアクションダウンショット
琵琶湖を中心に広がりを見せる近年好調な釣り方。基本となるアクションは2トゥイッチ&ステイ。高比重系ワームのボトムジャークのような ” 逃し” のアクションを入れるのがキモとなっており、琵琶湖のトーナメントを席巻しているテクニックとなっています。
ダウンショットはセコ釣りではない
かつて簡単にバスが釣れた時代は「ダウンショット=セコ釣り」といったイメージが先行していましたが、個体数が減りクオリティフィッシュが増えた現在では、ダウンショットリグは、ウエイトの載ったトロフィークラスを狙って仕留めるテクニックとして絶対に外せない存在。
やり込むほど奥が深いテクニックなので、興味がある方はぜひ腰を据えてトライしてみてください!
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