ブルーギルの姿をイミテートしたギル型ルアー。ブルーギルを捕食している大型バスを反応させる能力は他のルアーでは真似できないほど、ハマれば威力を発揮するルアーです。
琵琶湖はもとより全国のフィールドで、なくてはならないジャンルのひとつとなっています。今回はギル型ルアーの選び方、ギルパターンが有効な時期と合わせておすすめのギル型ルアーをご紹介します!
ギル型ルアーとは?
ギル型ルアーとは、その名の通りブルーギルのフォルムに似せたハードルアーのこと。本物そっくりなシルエットや鱗まで再現したリアルなカラーリングの製品もあり、まさに本物のブルーギルと間違って、バスが本気でバイトしてくるシーンも見られるほどのルアーパワーがあるジャンルです。
大きさもさまざまあり、一口サイズの小型のものからMAXサイズのギル型までラインナップされています。また、ジョイントタイプが主流でリップ付きとリップなしによって、動きのバリエーションが多彩なのも特徴です。
ギルパターンの有効なシーズンは梅雨から初夏
ギルパターンと呼ばれる釣り方をご存知でしょうか?ブルーギルをメインベイトにしているバスに有効で、特に梅雨から初夏にかけて威力を発揮します。これはブルーギルの産卵シーズンがこの時期と重なるタイミング。
ブルーギルは産卵のためネストを作り、その周辺をスクールで泳ぎまわります。これを狙うバスは「アフター回復組」と呼ばれ、産卵から体力を回復した個体が積極的にベイトを捕食するタイミングとなり、ちょうど「ギルネスト」が絡む梅雨〜初夏には、毎年定番のパターンとなっています。
ギル型ルアーの選び方
ギルパターンが威力を発揮するギル型ルアーですが、各メーカーから様々なタイプのギル型ルアーがリリースされていて、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。ここではギル型ルアーを選ぶ際に、チェックしたい3つのポイントをご紹介します。
フローティングorシンキングで選ぶ
ギル型ルアーには、大きく分けるとフローティングタイプとシンキングタイプの2タイプがあります。狙うシチュエーションによって使い分けると効率よくポイントを攻めることが可能です。フローティングモデルは、おかっぱりがメインの人や、水面付近を攻めるのに適しています。
一方、シンキングモデルは水深のあるエリアや、バスが深いレンジにいるときなど、ルアーをバスの目線まで到達させてアピールしたいときに有効です。
リップの有無で選ぶ
ギル型ルアーには、リップ付きとリップなしのタイプが存在します。リップ付きはただ巻きするとクランクベイトのようなアクションが可能で、水押しが強いので濁りが入ったエリアなどでアピール力が欲しいときにおすすめ。また、リップがあることでスナッグレス性が高いのもポイントです。
リップなしは水を受け流すようなアクションが得意で、ただ巻きではS字のような起動を描くものもあります。トゥイッチやジャークなどの小技がやりやすく、不規則な動きでバスにアピールし、ピンポイントを攻めるのが得意です。
サイズで選ぶ
ギル型ルアーのサイズはビッグベイトから小型プラグまでさまざま。お使いのロッドやリールに合わせて、キャストできるものを選ぶのがベターです。
ギル型ルアーの主流は1〜2oz前後の手のひらサイズ。MHクラスのロッドで扱えるものが人気があります。デプスのブルシューターJrや、ジャッカルのチビタレルなどが使いやすいくておすすめです。
ギル型ルアーのおすすめ13選
ここからは、ギル型ルアーのおすすめをご紹介します!
【デプス】ブルシューター
ギル型ルアーの代名詞とも言えるデプスの「ブルシューター」。フルサイズの190mmをはじめ、ブルシューター160、ブルシューターJr(会員限定)、タイニーブルシューターと幅広いラインナップが揃っています。
フローティング〜シンキングまでタイプも多彩。食わせ能力が高く、その実績は各メディアやSNSで実証済み。迷ったらブルシューターを買っておけばいいと言えるくらいおすすめです。
【デプス】ブルドーズ
こちらはブルシューターのリップ付きバージョンの「ブルドーズ」。クランクベイトとしての側面もあるモデル。ウィードやストラクチャー周りで攻略するのに使いやすいルアーです。根がかりを恐れず、リップラップや石積みに当てながらトレースしたり、ストップ&ゴーで強弱をつけたり、リップがあるので使い方の汎用性が高いのも魅力です。
【レイドジャパン】G-ダッシュ
高速で逃げ惑うギルを演出できるコンパクトギル型ルアー「G-DASH」。リップレスに3連ジョイントボディの組み合わせはギル型ルアーとして新しいカタチとなっています。アクションはよくあるS字系ではなくテールだけを震わせて泳ぐ直線的な泳ぎが特徴で、ストップ&ゴーの緩急でバスを誘います。
【イマカツ】ギルロイドJr
ギルロイドの子ギルサイズ「ギルロイドJr」。120mmと手頃なサイズ感で、専用タックルがなくてもキャスト可能なのが魅力です。ステイ中にもナチュラルに動き、リトリーブではS字を描くブーツテールと、切れのあるダートアクションが得意なフラットテールが標準装備されています。
ギルロイド ミニー
極限のダウンサイジングによりフラットサイドクランクとしての高い巻き性能をも身につけた新機軸。ビッグベイト的なサイトでの使用はもちろん、純粋なフラットサイドクランクとして秀逸なアクション、強烈な集魚波動を実現しています。
【イッセイ】ギルフラットスイマー
集魚効果のある多関節ビッグボディによるS字アクションや、余韻を残す実物の魚の様なアクションが特徴。まるで本物の魚が泳いでいるかのような艶めかしさは一見の価値アリ。専用ロッドは不要でHクラスのロッドで扱えるサイズ感も魅力です。
【ジャッカル】チビタレル
ガンタレルの子ギルバーションの「チビタレル」。2ジョイントが多いギル型ルアーですが、チビタレルは3ジョイントを採用しているのが特徴です。これにより、180度回転する通称「振り向きターン」が可能になり、チェイス止まりのバスを威嚇しバイトまで持ち込みます。130mmのボディは、まさに子ギルそのもの。マッチ・ザ・ベイトであらゆる水域で威力を発揮します。
【ジャッカル】ベビーギロン
チビタレルとよく似ている「ベビーギロン」ですが、こちらは2ジョイントでシンキングモデルになります。ピッチの短いS字アクションが特徴。リアルな造形とカラーリングは、まさにギルそのままといった感じです。おすすめの使い方はサイトフィッシング。ボトムまで沈むとフックが上向きの状態でステイするので、見えバスにじっくり見せて誘う釣りにマッチします。
【T.H.タックル】ゾーイ&ジョイントゾーイ
本物のギルから型取りしたリアルな造形が魅力の「ゾーイ」。ジョイント有り・無しの2タイプあります。圧倒的な集魚パワーはシークレットルアーとして、トッププロや全国のアングラーから高い支持を集めています。リトリーブスピードによって、I字〜スラロームまで幅広いアクションが可能です。
【ティムコ】ブッチギル
ジョイントボディに前後にベラをつけた「ブッチギル」。これまでにないシンキングダブルスイッシャーというアプローチが新鮮なギル型ルアーです。他のギル型ルアーには出せないアクションでバスを誘います。スローリトリーブではI字系、ファストリトリーブではボディをくねらせて泳ぎ、ストップ&ゴーではターンもこなすなど多彩なアクションが魅力です。
【ノリーズ】ヒラクランクギル110F
独特の形状をしたジョイントタイプのギル型ルアー「ヒラクランクギル」。その名の通りクランキングが得意なルアーですが、体高ある扁平ボディーとジョイントの組み合わせは他のクランクベイトにはないアクションを生み出します。トゥイッチ、ジャーク、スロー〜ミディアムリトリーブとこれまでにない波動でバスのスイッチを入れるのにおすすめです。
【ガンクラフト】ジョインテッドクローS-ソング115F
ジョインテッドクロー178の血統を受け継ぐフラットサイドのS字系ルアー。あまり知られていませんが、ガンクラフトのギル型ルアーです。ピッチの早いS字系アクションを得意とし、ストップ&ゴーでは腹を上に向けた180度のヒラ打ちアクションでスレたバスにアピールします。S字のDNAと小技を効かせたアクションを併せ持ったギル型ルアーです。
【ファットラボ】ネコソギルLL
ロングリップが採用されたジョイントタイプのギル型ルアー「ネコソギルLL」。ただ巻きではビッグクランのように泳ぎ、障害物にガンガン当てて使えます。ジャークすれば簡単にヒラを打つので、チェイスしてきたバスにバイトのきっかけを与えられるのも魅力。ストップ&ゴーなど小技がやりやすいので、使っていて楽しいルアーです。
ギル型ルアーでギルパターンを楽しもう
おすすめのギル型ルアーをご紹介しました。梅雨〜初夏にかけて特に威力を発揮するギル型ルアーですが、もちろん季節を問わず一年中使えるルアーです。まずは、キャストしやすい小型のものからはじめてみては。カバーからいきなり飛び出してくるバスの迫力をぜひ味わってみてください!
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