ヘビーカバー攻略に欠かせないトップウォータールアー「フロッグ」。障害物回避性能が高いので、ほかのルアーでは攻められない場所でも果敢に投げ込めるのが魅力です。
この記事ではおすすめのフロッグと適したタックル、釣行時にあると便利なアイテムもご紹介します!
フロッグとは?
フロッグはカエルをイミテートしたルアーのこと。見た目はカエルですが、使い方次第では小魚を演出できるトップウォータールアーでもあります。
上向きのフックはソフトな中空ボディによってフッキングを妨げない程度に隠れているため、スナッグレス性能が非常に高くリリーパッドやアシ際などのカバーに躊躇なく打ち込んでいけるのが魅力です。
抜群のスナッグレス性能でカバー攻略に最適
フロッグは、ほかのルアーでは入れることができないポイントを攻略できるルアーです。水面を覆うリリーパッドの上を引いてきたり、複雑に絡んだウッドカバーの中に入れたりと根がかりを恐れずに、プレッシャーの低い新鮮なポイントを攻められるメリットがあります。
他のアングラーがキャストしないヘビーカバーこそ、バスが身を潜めるのに最適なポイント。カバーに依存しているバスは警戒心が低いため、目の前に現れたルアーに対して反射的に反応する傾向があるので、フロッグは意外とバイト数が多いのが特徴です。
着水音・波動がソフトなので警戒されにくい
フロッグはやわらかなビニール素材を採用し、中空構造をしているためソフトでナチュラルな着水音が魅力。バスに余計なプレッシャーを与えることなくポイントにアプローチできます。
ストップ&ゴーやドッグウォークの際も波動がやわらかく、より生き物っぽい動きを演出できるのも特徴です。
フロッグの選び方
ノーズタイプ
最もオーソドックスなタイプのフロッグ。先が尖っていて、カバーに対して引っかかりにくい形状をしています。ブッシュの最奥や水面を覆うリリーパッドを狙うのに最適。ドッグウォークが得意なものが多く、オープンエリアでも効率よくバスにアピールできるタイプです。迷ったらまずはノーズタイプのフロッグがおすすめ。
ポッパータイプ
先端がカップ状になったフロッグ。ポッパープラグのように、泡やスプラッシュ、ポップサウンドでのアピールが得意です。トゥイッチやジャークの強弱で、ネチネチ攻めてバスをイラつかせるのに効果的。また捕食音を演出し、バスのスイッチを入れるのもおすすめです。
ハイブリッドタイプ
ポッパータイプでありながら、ドッグウォークもこなすタイプのフロッグ。アクションの比重は、ポッパー的な要素はやや少なく、どちらかというとドッグウォークが主体です。
また、デプスの「バシリスキー」のように羽根モノ的なクロールアクションするフロッグもあります。込み入ったカバーでもクローラーベイトの感覚で使用できるのが魅力です。
フロッグの使い方
ネチネチ攻めてイラつかせる
フロッグの使い方は大きくわけると「ストップ&ゴー」と「ドッグウォーク」の2パターン。できるだけ移動距離を抑えてしつこく攻めるのがポイントです。
同じポイントやラインを何度も通すことをおすすめします。バスのテリトリー意識を刺激してバイトに持ち込みましょう。
フッキングはひと呼吸おいてから
フロッグのフッキングで早アワセは禁物です。バイトがあったら、ひと呼吸おいてからフッキングするのがポイント。
フロッグが消えたのを確認したら、ラインスラックを素早く巻き取りフルパワーでフッキングします。あとはテンションを保ちつつカバーから引き離すまでゴリ巻きでOKです。
フロッグのタックルセッティング
フロッグに適したロッドは7フィートまでがベスト。ロッドを下に向けてアクションすることが多いので、長すぎると地面や水面にティップが当たって操作しにくいです。硬さはMH〜H以上がおすすめ。
リールはハイギアがいいでしょう。魚を掛けたあとカバーから一気に引き離すにはハイギアが最適です。キャスト後の回収も早いので、釣りのテンポが上がります。
ラインはヘビーカバーに対応し、確実にフッキングに持ち込むためにもPEラインがマスト。太さはPE3〜5号がおすすめです。
おすすめフロッグ16選
デプス スリザーク
キムケンプロデュースの高速ドッグウォークを得意とする「スリザーク」。フラットサイドのボディはこれまでのフロッグにはない強力な水押しを実現し、移動距離の少ないドッグウォークでルアー後方に力強い波紋を発生させます。
はじめは動かしづらいと感じるかもしれませんが、連続ドッグウォークが決まったときのストライク率は抜群です。
デプス バスターク
こちらもキムケンが開発に携わったポッパータイプのフロッグ「バスターク」。しっかり水をつかむカップは激しい水しぶきとポップ音でバスにアピールします。
風で水面が波気だったときや、ドッグウォークで反応が得られないときにおすすめ。テールのラビットゾンカーはポーズ時にナチュラルにアピールし、バスのスイッチを入れるきっかけを作ります。
デプス バシリスキー
クローラベイトのように、両足をバタつかせてアクションする「バシリスキー」。ただ巻きで効率よくアピールできるので、トゥイッチがしんどいという方におすすめです。
テッケル シャーカー
フロッグでありながらグライドベイトというおそらく業界初のジャンル。普通のフロッグのようなドッグウォークはもちろん、スライド幅の大きいスケーティングで誘うことも可能です。
テッケル ワッカー
ワッカー(WHACKER)は使い手を選ぶフロッグです。世間では「誰でも簡単に動かせる」がキャッチコピーのフロッグもありますが、ワッカーは誰でもが最初から簡単には動かせません。ただし、コツさえ習得すれば、どんなフロッグよりも大きく水を押し、移動距離を抑えて一点で左右に首を振らせることができるようになります!
テッケル ホンカー
カエルや水鳥の足を模したオリジナルの左右対称のツインブレードを装着したフロッグです。ただ巻きやストップ・アンド・ゴー、首振りもOK。ここぞのポイントでジャーキングを入れると、まるでスイシャーのようなサウンドとスプラッシュも演出できます。
エバーグリーン キッカーフロッグJr
細身のシングルフックを採用し、フロッグの弱点であるフッキング率の悪さを解消した「キッカーフロッグ」。腹部に設けられた6本のキールは水草などの障害物への張りつきをおさえ、肝心なポイントでしっかりアクションさせやすいのもポイント。テーブルターンやドッグウォークなどがやりやすいフロッグです。
エバーグリーン ポッパーフロッグ
ダブルフック仕様のポッパータイプのフロッグ「ポッパーフロッグ」。大きめに設計されたカップはあまいポップサウンドと泡を発生させ、カバーに潜むバスにアピールします。やや太めのスカートテールはキビキビしたアクションを増幅させるのもポイント。ルアー後方にあるコネクターアイを利用すればブレードチューンも可能です。
ジャッカル ガバチョ
ダウザー俺たちこと、バスプロユーチューバー秦拓馬氏がプロデュースしたフロッグ「ガバチョ」。独自のカップ形状によるポップ音とバイトを誘発する細かいスプラッシュが特徴。3方向に伸びるスカートは、縦方向の移動距離を抑えるため一点でネチネチ誘えるのが魅力です。テーブルターンはもちろんドッグウォークもこなすオールマイティーなフロッグです。
ジャッカル スピンガバチョ
喰わせに特化させたガバチョのダウンサイジングバージョン「スピンガバチョ」。スピニング+PEラインに対応し、より繊細なフロッグゲームを楽しみたい方におすすめです。スピニングタックルでもしっかりフッキングに持ち込めるオリジナルフックを採用。一口サイズのコンパクトボディは、虫パターンやベイトが小さいエリアで威力を発揮します。
メガバス ビッグガボット
オーバーハングデザインを採用した独特の形状をしたカップが特徴的なメガバスの「ポニーガボット」。ポニーテールスカートはアクションの邪魔をせず、キレのあるドッグウォークが可能です。首振りに1テンポ遅れて追従するアクションでバスにアピールします。スプラッシュと軽快なポップサウンドを奏でるカップも備わる芸達者なフロッグです。
スミス デントス
ライギョ用フロッグ「グロッサシリーズ」で培われたノウハウを、バス用フロッグとして結集させた「デントス」。フッキング率の高いシングルフックを採用し、ダブルフックに起こりがちなスッポ抜けを低減しています。カーリーテールの先端部分はタングステンボール入り。ドッグウォークやポーズ時のアクションにアクセントを加えることが可能です。
レイドジャパン スカッターフロッグ
ボディ後部にアルミ製のペラが搭載された「スカッターフロッグ」。波気立った水面やオープンエリアでのアピール力に長けています。ヒヨコブランド製のベラは早巻きからスローまでスムーズな回転を実現。フラッシングとクリックサウンドでバスをバイトに持ち込みます。フックはがまかつ「EWGダブルフック」が採用され、フッキング率の向上を図っているのもポイントです。
ダイワ スティーズ フロッグJr
オーソドックスなフォルムで使いやすさが魅力の「スティーズフロッグJr」。テーブルターンやドッグウォークなど、移動距離を抑えたアクションが誰でも簡単にできるフロッグです。高さのあるボディは、側面での強い水押しを実現。マッディーウォーターでも、高いアピール力を発揮します。フックは抜群の貫通力を誇るサクサスフックを採用しているのも魅力です。
ダイワ スティーズ ポッパーフロッグJr
本物のカエルのような浮き姿勢を実現した「スティーズ ポッパーフロッグJr」。低く抑えられた浮力による深い喫水で、立ち姿勢は頭だけ出してホバリングしているカエルそのものです。ドッグウォークやポッピング、スプラッシュなどもこなせるので、はじめての方にもおすすめ。マルチに使用できるフロッグです。驚異の貫通力を誇るサクサスフックを採用しているのも魅力です。
ダイワ スティーズ チキータフロッグ
内山幸也氏プロデュースの超コンパクトフロッグ「スティーズ チキータフロッグ」。全長38mmの極小ボディはカエルというより、もはや虫サイズ。スピニング+PEラインセッティングでもストレスなく使用できます。オーバーハング下での虫パターンにもおすすめ。ロングスカートが採用されているため、一点でネチネチ誘う釣りに最適です。
フロッグ釣行時にあると便利なアイテム
フィッシュグリップ
フロッグを楽しんでいると、ライギョがバイトしてくることが珍しくありません。ライギョは口をつかむことができないため、フックを外す際はフィッシュグリップがあると便利です。同時にフィッシングプライヤーも忘れずに持ち歩きましょう。
フックシャープナー
フロッグはフックの交換が困難なルアーです。交換用のウエイト付きフックが販売されているモデルもありますが、手間を考えるとフックシャープナーが便利です。貫通力を保つためにも、いつもピンピンの状態で釣りをすることが釣果アップに繋がります。
フロッグは釣果アップの武器になる!
難攻不落のポイントを攻略するのにフロッグは最強の武器になります。フロッグ専用にタックルを用意しなくてはなりませんが、それだけに参入障壁が高く、あなただけのノンプレッシャーポイントを攻めることが可能です。「バフっ」という捕食音と共にフロッグが消えたあと、渾身のフッキングを決める醍醐味をぜひ体験してみてください!
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