
釣った魚を安全かつ確実に掴むために活躍するフィッシュグリップ。バス釣りでは、ビッグベイトやジャイアンベイトのようなトレブルフックの釣りで使用するのが主流です。特に、バスの下アゴにフックが掛かったときに非常に便利。今回は、フィッシュグリップの選び方やおすすめの商品をご紹介します。
フィッシュグリップとは

フィッシュグリップは、釣り上げた魚を安全に持ち上げるためのアイテム。魚の鋭い歯やトゲ、釣り針による怪我からアングラーを守ってくれます。魚が暴れても、キープし続けてくれるので、針を外したり、写真撮影するのにも非常に便利なフィッシングツールです。
フィッシュグリップのメリット

フィッシュグリップを使うメリットは、歯が鋭い魚やフックから手を傷つけずに素早く魚をランディングできること。ハンドランディングよりも、届く距離が長く、針を気にせず安全にバスの口を掴むことができます。
また、軽量コンパクトで携帯性に優れており、片手で操作できるため、場合によってはランディングネットを使うよりもスピーディーに魚にアプローチできるのもメリット。リリースまでの時間を短くすることによって、魚へのダメージも軽減できます。不意のビッグフィッシュでも慌てずにランディングできるのも魅力です。
フィッシュグリップの選び方

◾自重
おかっぱりでは、バッグなどのD環やフィッシュグリップホルダー、ジーパンのベルトやポケットに装着して持ち運ぶのが一般的。できるだけ自重が軽い方が、アングラーへの負担が軽いのでおすすめです。
◾素材
フィッシュグリップの素材は、ステンレス・アルミ・樹脂があります。
・耐久性なら「ステンレス」

ステンレスは、フィッシュグリップの中でも人気の高い素材。サビに強く、耐久性が高いのが魅力です。比較的重量はありますが、丈夫なので長く愛用できます。見た目に高級感があり、無骨なかっこよさがあるので、道具としてこだわりたい方におすすめです。
・バランスの良さなら「アルミ」

アルミの特徴は、ステンレスと比べて軽量なところ。サビにも強く耐久性にも優れています。リーズナブルな価格も魅力で、はじめてのフィッシュグリップとしてもおすすめです。軽い自重、耐久性、価格とバランスの良さで選ぶならアルミ一択でしょう。
・サビ知らずの「樹脂」

金属ではない樹脂は、軽量でサビに強いのが魅力。プラスティックの他に、最近ではカーボン樹脂を採用したモデルも販売されています。持ち運びがラクなので、荷物を軽くしたいアングラーにおすすめです。
◾持ち手の形状
持ち手の形状は、「ストレート」のものや、角度が付いた「ガングリップ」などがあります。アームを開くトリガーの種類もいくつかあり、親指で操作するものや、ピストルの様に人差し指でトリガーを引くもの、また人差し指と中指でトリガーを引くものなどがあります。
◾耐荷重
フィッシュグリップには、魚を掴んで持ち上げることができる限度の重量が設定されているものがあります。とくに、大物を狙っているアングラーは「耐荷重」の表記をチェックしておきましょう。
◾機能
・計測機能
フィッシュグリップには、魚の重さを計測できる機能がついているのものがあります。中にはI.G.F.A(国際ゲームフィッシュ協会)に記録申請できる製品も。予期せぬ大型フィッシュに備えておくのもいいでしょう。
・回転式
魚が暴れてもグリップ部分が360°回転することにより、力を分散する機能を備えているモデルもあります。これにより、グリップの落下、持ち手へのダメージ、魚へのダメージを軽減することができ、安定して魚を保持することが可能です。
フィッシュグリップのおすすめ
▼Eastaboga Tackle ボガグリップ 15lb・30lb

「ボガグリップ」は世界のプロガイドの90%以上が愛用しているオールステンレス製の一生モノのアイテム。バス釣りでは、ジャイアントベイターに愛用者が多い人気商品です。360°回転するグリップで魚が暴れても安心。I.G.F.A(国際ゲームフィッシング協会)への記録申請が可能な正確なスケールが内蔵されています。純アメリカ製で抜群の耐久性が魅力。ラインナップは15lb(約6.8kg)と30lb(約13.6kg)があります。
▼スタジオオーシャンマーク OG2510

手首の自由度が高いオフセットハンドルを採用したフィッシュグリップ。ストッパーにワンウェイカム機構を採用し、高い保持力を有しつつ、指一本で安全かつスムーズにバスの口に掛けて獲り込むことができます。本体に内蔵されたスケールでそのまま計測可能。また、PEラインのドラグ設定ができるのも嬉しいポイントです。回転式ハンドル&フックで、口切れも防ぎます。
▼スタジオオーシャンマーク オーシャングリップ OG2100 ニュービー(Newbie)

超軽量97gのコンパクトなフィッシュグリップ。サーフェスデザイン採用で、フックや糸絡みが少なくなっています。指一本でトリガーが引ける「OCEAN GRIP」は指がかじかむ厳冬期でも操作しやすいのも魅力。一度掴んだらトリガーを引くまで開かない「ワンウェイカム機構」もポイントです。
▼ウミボウズ フィッシュグリップ

航空技術用アルミニウム採用の超軽量195gのフィッシュグリップ。多くのアングラーからのフィードバックを参考に開発されているため、Amazonの口コミでも非常に評価の高いアイテムです。20kgクラスの魚でも安心して使用可能。リーズナブルでありながら、高いデザイン性と使いやすさを追求したフィッシュグリップに仕上がっています。
▼シマノ フィッシュグリップR UE-302T

アーム部分のボリュームが大きく、非常にヘビーデューティーなフィッシュグリップ。バネの力に頼らず魚の重さで締まるカム構造を採用しているので、魚のアゴをガッチリホールドします。握りやすく操作しやすいトリガー形状。カラーはブラック・シルバー・ゴールドの全3色からチョイスできます。
▼ダイワ フィッシュグリップ SC285

10kgまで計測可能なスケール付きで、グリップ部が回転するダイワの堅牢フィッシュグリップです。魚の口に入れやすい先端形状が特徴的。スライドトリガー採用でワンタッチで開閉可能になっています。アルマイトヘアライン加工で高級感があるのもポイントです。
▼ダイワ フィッシュグリップST225

こちらは、上で紹介した「 SC285」よりもショートなタイプ。全長225mmとコンパクトで軽量なので、持ち運びに便利です。スケールや回転機能はありませんが、リーズナブルな価格と、シンプルで使いやすい形状が魅力となっています。
▼エバーグリーン EGグリップEXHD

プッシュレバーを採用した新発想のフィッシュグリップ。魚に向かって差し出す方向に押し出してアームを開きます。回転しながら暴れる魚の力を逃がす「ロータリーグリップ」搭載。フックはステンレス素材を採用し、肉厚で魚へのダメージが少なくなっています。ワンモーションで魚をガッチリホールドしたい方におすすめです。
▼スミス イージーフィッシュグリップ18・22

簡単で使いやすいフィッシュグリップを探している方におすすめ。握り込んでロックを外してアームを開き、魚の下アゴに入れて「カチッ」と握り込むだけでホールドします。さらに握り込んでロックを外せば、再びアームが開いてリリース可能に。サイズは180mmと220mmの2サイズがあります。
▼DRESS グラスパー グルカ

グルカ族の間に伝わる刀剣「グルカナイフ」をモチーフにしたフィッシュグリップ。前モデルよりもトリガーが引きやすくなっています。角度が付いたグリップは、魚の口に入れ込みやすいのが魅力。操作性とデザイン性を高めるために、あえて樹脂製のグリップを採用しているのもポイントです。
▼DRESS デスリンジャー3.2

軽量コンパクトな「デスリンジャー3.2」。アッパークロー(上ツメ)にツノのような突起を搭載し、魚の口が閉じていてもスムーズに入れ込むことができるのが特徴です。カラーは全7色あり、デザインもスタイリッシュでかっこいいフィッシュグリップです。
▼ラパラ フローティングフィッシュグリッパーRFFG9

水に浮くので、ロストしにくいのが特徴。丈夫なクリーンプラスティック採用で非常に軽くなっています。先端のアームの面積が広いので、魚の口に穴を開けたりするような魚へのダメージが少ないのも魅力。一度魚を掴めばグリップ力は強靭で、価格もリーズナブルです。
▼PROX PX8062 フィッシュキャッチャーR

ラバーグリップで握りやすいフィッシュグリップです。全長約20cmとちょうど良い大きさで、持ち運びも邪魔になりません。フック部分は強靭なステンレスを採用しています。軽量アルミマシンカットのボディは、角度が付けられていてターゲットを捉えやすい形状。スパイラルコードとカラビナが標準装備されているのもおすすめポイントです。
▼スタジオコンポジット フルカーボンフィッシュグリップ

世界初のフルカーボン製のフィッシュグリップ。ウエイト計測機能や、回転機能などを全て排除し、シンプルな機能と軽量化に拘って制作されています。ツメ部分は7mmの厚さに設定されており、魚へのダメージを最小化。また、金属パーツがない分、カーボン特有のねじれで衝撃が吸収され魚が暴れにくいメリットも。受注生産で販売される予定。
▼CRAZY SHARK フィッシュグリップ フィッシュキャッチャー

頑丈なステンレス製のリーズナブルなフィッシュグリップ。Amazonの口コミでも231レビューで4.4と高評価の製品です。ただし、計測機能が付いていますが、少々信頼性に欠けるとの書き込みも。魚をしっかりと固定できるという点は問題はなく、見た目もカッコ良いので、コスパの良いフィッシュグリップを探している方におすすめです。
フィッシュグリップの携帯におすすめアイテム
フィッシュグリップの落下防止におすすめのアイテムを紹介します。釣り場での置き忘れ防止にも役立つので、チェックしてみてください。
▼東邦産業 バンジーリーシュコード ライトタイプ

比較的ライトなフィッシュグリップにおすすめ。財布やカギなどにも◎。
▼双進 7530 RBBリーシュコード Sオリーブ

伸縮部にはラインが絡みにくいテープ状を採用しています。
▼DCX D.C.コード DIVISION x NCW D.C.CORD

カビやフック刺さりといった問題を解決する樹脂タイプ。100cmまで伸びて、リミットが20kgと強度も十分なコードです。
▼MAZUME(マズメ) フィッシュグリップホルダーI(腰ベルト用) MZAS-256

腰ベルト用のホルダー。全5色で選べるカラーが豊富です。
▼パズデザイン リップグリップホルダーII PAC-250

縦横上下を問わず、さまざまな角度で取り付け可能なホルダー。素材はコーデュラで耐久性にも優れています。
フィッシュグリップで安全確実にデカバスを捕獲!

フィッシュグリップのおすすめを紹介しました。フィッシュグリップは、トレブルフックを使用する釣りではもはや必須ともいえるアイテム。レコードフィッシュの下顎にフックが刺さって、ランディングに手こずることがないように準備万端にしておきましょう!
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