世界でも屈指のデカバスフィールドとして知られる琵琶湖。一度は訪れたいと思っているアングラーの方も多いのではないでしょうか。
一口に琵琶湖と言っても南北、東西と各エリアによって地形が異なります。はじめて琵琶湖遠征をする方にとっては、「一体どこから攻めていけばいいのか分からない」という方もおられるかも知れません。
そこではこの記事では、琵琶湖を6つのエリア(①南湖東岸・②南湖西岸・③瀬田川・④湖東・⑤湖西・⑥湖北)に分けて大まかな特徴をご紹介します。琵琶湖に遠征しようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください!
琵琶湖、エリア別の特徴を解説
琵琶湖を6つのエリアに分けて、それぞれの特徴を解説します。駐車場の状況やアクセスのしやすさ、地形なども紹介していますので、はじめて琵琶湖に遠征する方や、まだ琵琶湖のことがよく分からないという方はチェックしてみてください。
①南湖東岸
初心者におすすめ度 ★★★★★ アクセスのしやすさ ★★★★★ デカバス度 ★★★ |
南湖東岸は北の琵琶湖大橋〜南の近江大橋の間、南湖の東側エリア。守山市と草津市に位置しています。琵琶湖のすぐ近くには湖周道路が走り、無料の駐車場が完備された湖岸緑地が広がります。
整備された護岸エリアなので足場が良く釣りがしやすいため初心者の方におすすめです。西側よりにメインチャネルが通る南湖では、東側はなだらかなフラットが続き地形変化が少ないのが特徴。
狙い目は岸から数メートルの範囲に入っているリップラップ。こぼれ石やハードボトムに止まる回遊や居付きを狙う釣りがおすすめです。
ハイシーズンになれば、沖に点在するウィードも狙い目。南湖東岸では、沖のウィードもしくは、変化の大きなリップラップやハードボトムを見つけることがバスを手にする近道になります。
また、琵琶湖に流れ込む水路が多いのも南湖東岸の特徴。本湖側が荒れたときや、春のプリスポーン期に水門や内湖での釣果が期待できます。
②南湖西岸
初心者におすすめ度 ★★★★★ アクセスのしやすさ ★★★★ デカバス度 ★★★ |
由美浜・におの浜・浜大津エリア
大津市に位置する南湖の西岸エリア。大津プリンスホテルがある由美浜から北に向かうと、におの浜、浜大津エリアがあり有料駐車場とトイレが完備されています。
南湖西岸の南エリアは護岸整備された足場の良いポイントが多く、駐車場からすぐ目の前には琵琶湖が広がり釣りがしやすいのが魅力です。狙い所は南湖東岸と同じく、沖のウィードか岸から数メートルに広がるリップラップ。ただし、根がかりが多いポイントなので注意して下さい。
柳が崎〜琵琶湖大橋西詰めエリア
柳が崎エリア近くには有料駐車場がありますが、それより北、琵琶湖大橋西詰までは、あまり駐車場がないエリアとなり、点在する有料・無料駐車場を探す必要があります。
レンタルマリーナが密集し南湖でも好ポイントが多いエリアになりますが、安全に車を停めて岸から釣りを楽しむには少々難易度が高くなってしまうエリアでもあります。
おかっぱりでは地元民でも無い限りポイントに入りづらいので、レンタルボートでの釣行もおすすめです。
③瀬田川
初心者におすすめ度 ★★★★ アクセスのしやすさ ★★★ デカバス度 ★★★ |
近江大橋〜瀬田川洗堰までの瀬田川エリアもデカバスの報告が絶えないエリアです。ただし、気軽に利用できる駐車場が西側にも東側にも少ないのが難点。
有名な天一裏の有料駐車場より以南には、ほぼ駐車場がないので、天一裏を起点に足で稼ぐのが一般的です。
狙い所は岸際に集中しており、目に見えるマンメイドや流れ込み、水中のストラクチャーが中心となります。所々に点在するアシなどの水生植物もチェックしたいポイントです。
⬇私は滋賀県在住ですが、このマップは非常に参考になりました。
④湖東
初心者におすすめ度 ★★★★ アクセスのしやすさ ★★★★ デカバス度 ★★★ |
琵琶湖大橋より北の東側エリア。野洲市、東近江市、近江八幡市、彦根市、米原市と広範囲に渡るエリアとなります。近江八幡市の長命寺からはじまる一部ロックエリアを除いては基本的に遠浅の地形なので、所々にあるマンメイドや水中ストラクチャー、流れ込みを攻める釣りが主体になります。
駐車場は比較的見つけやすく、有名ポイントをランガンするのにも向いているエリアです。流入河川の数も多いので、河口付近や水路を狙うのもおすすめ。
⑤湖西
初心者におすすめ度 ★★★ アクセスのしやすさ ★★★★ デカバス度 ★★★★ |
琵琶湖大橋より北の西側エリア。琵琶湖でも実績の高い好ポイントが集まっています。駐車場を見つけることは容易ですが、数台しか駐車できない狭い駐車場もあるので休日は注意が必要です。
北湖西岸は、急深で岸際から20mも離れたら、水深10mまで落ちているポイントが多数あります。おかっぱりから水深10メートルラインが狙えるため、タイミング次第で丸々と太った北湖体型のバスと出会えるのが最大の魅力。
水質はクリアで湖流という要素も加わり、難易度は高いですが、琵琶湖の雄大な景色を眺めながらの釣りは最高です。また、少しでも釣果を上げたいなら夜間の釣行もおすすめ。夜は特大サイズがシャローに差してくる傾向があり、ルアーが見切られにくいのでチャンスが広がります。
⑥湖北
初心者におすすめ度 ★★★ アクセスのしやすさ ★★★ デカバス度 ★★★★ |
長浜市北部と高島市北部に位置する琵琶湖の湖北エリア。最北部のロックエリアと湖西に続く砂浜エリアと2つの地形で構成されています。すぐ後ろに迫る山のおかげで、北風をブロックして風裏になりやすいのもポイントです。
岸から狙えるディープエリア(5mライン)がある一方、各ワンドのシャローには有名なスポーニングエリアが点在し春から初夏まで楽しめます。
夏以降は回復したバスからディープに落ちる傾向が強く、シーズナブルパターンがはっきりしているのも特徴。
水質は透明度が高く、難易度が高いかわりにクオリティ抜群のビッグフィッシュが狙えるのが最大の魅力です。湖北のみに通い続けるアングラーもいるほど夢のあるエリアとなっています。
⬇北湖が解説された貴重な資料レベルの一冊。
広大な琵琶湖を少しづつ楽しもう!
南湖は全域がシャロー、湖東エリアは緩やかに深くなる地形で比較的濁りやすいのが特徴。湖西エリア、湖北エリアは水質がクリアで岸からディープが狙える急深のポイントが多いエリアとなります。
はじめて琵琶湖を訪れる方は、まずは釣りがしやすい南湖から入るのがおすすめ。濁りが入りやすく水深も浅いので、普段通っているフィールドと同じような感覚で釣りを楽しむことができると思います。
また、琵琶湖のバスはアベレージサイズが大きいので、気持ちワンランク上のタックルを用意しておくと、不意のビッグフィッシュでも安心してやり取りできるでしょう。
ザクッとした解説になりましたが、エリア別の大まかな特徴をイメージして頂けたら幸いです。ぜひ、琵琶湖まで足を運んで思い出に残る釣行を楽しんでみてください!
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