安全性の高い救命用具+釣具を収納して持ち歩けるフローティングベスト。ウェーディング時のバス釣りはもちろん、シーバス釣り、サーフでのショアジギング・渓流トラウトなどでも人気のアイテムとして知られています。
そこで今回は、高い機能性と安全性を備えたフローティングベストをご紹介。フローティングベストに興味のある方は、ぜひ参考にご覧ください。
- フローティングベストとは
- フローティングベストのメリット・デメリット
- ライフジャケットとの使い分けは?
- フローティングベストの選び方
- フローティングベストのおすすめ
- シマノ ゲームベスト
- シマノ サーフベスト
- シマノ デタッチャブルゲームベスト
- シマノロックショアベスト
- ダイワ DF-4020(タクティカル ゲームベスト)
- ダイワ DF-6122(ベンチクールゲームベストV)
- ダイワ DF-6421(ライトフロートゲームベスト)
- マズメ レッドムーンライフジャケット ロックショアスペシャル III MZLJ-592
- マズメ レッドムーンライフジャケット IX MZLJ-590
- マズメ タイドマニアライフジャケット MZXLJ-074
- リバレイ RBB エクストリームベストⅡ
- リバレイ RBBゲームベストⅡ
- ドレス フローティングゲームベスト AIR(サポーター付)
- プロックス フローティングゲームベスト(PX313)
- ブルーストーム レバンテ L2-BSJ41
- パズデザイン フローティングベスト コンプリート5 SLV-032
- フローティングベストで安全なオカッパリライフを!
フローティングベストとは
フローティングベストとは、収納力の高いポケットが付いた固定浮力材入りのベストのこと。岸から狙うオカッパリスタイルで使用します。
バッグとライジャケの機能が一つになることで、安全性と高い機動力を発揮できるのが魅力。
落水時に水に浮くだけでなく、上半身を覆うように装着するため、岩場などで足を滑らせて転倒した際には、身体をプロテクトしてくれる役割を担ってくれることもあります。
またフローティングベストは、立ち込んで釣りをする「ウェーディング」と相性が良いのも特徴。ウェーダーに興味がある方は、下記ウェーダーのおすすめ記事もチェックしてみてください。
フローティングベストのメリット・デメリット
「水に浮く」&「収納力が高い」ことは大前提のメリットとして、フローティングベストを装着するメリットとデメリットを見ていきましょう。
◾メリット
- 両手が空く
- コスパが高い
- 転倒時の怪我を軽減するプロテクターの役割
- 冬は防寒になる
バッグを持たなくていいので両手が空くのはメリット。バッグとライフジャケットを別々に用意しなくていいので、両方の機能を備えているフローティングベストはコスパが高くなります。
また浮力体が入っているため、岩場などで転倒した際は身体を守ってくれる役割も。寒い季節は防寒対策としても一役買ってくれます。
◾デメリット
- 厚さがあるため自由度が制限される
- 船釣りに流用できない
- 夏は暑い
浮力体とポケット収納による「かさばり感」はデメリットでしょう。また船釣り用として使用できないのもフローティングベストの弱点。メリットが上回れば問題ありませんが、夏は暑いのも考慮しておきましょう。
ライフジャケットとの使い分けは?
フローティングベストとライフジャケットには明確な違いがあるので、使用の際には注意が必要です。
ボートなどの小型船舶に乗るときは、国土交通省の定める試験に合格した証である「桜マーク」が付いているライフジャケットを着用しなければなりません。
フローティングベストは「レジャー用ライフジャケット」という位置づけであるため「桜マーク」は付いておらず、船舶での使用はNGとなっています。フローティングベストは岸釣り専用として認識しておきましょう。
フローティングベストの選び方
◾浮力
フローティングベストは「日本小型船舶検査機構性能鑑定適合品レジャー用ライフジャケット(固定式)」に位置づけられており、浮力は規格によって分けられています。
規格ごとに定められている重量の鉄片をライフジャケットに吊り下げた状態で淡水に浮かべ、24時間以上浮き続けられることを確認するものです。
・大人用
規格 | 浮力 |
L1 | 11.7kg |
L2 | 7.5kg |
L3 | 5.85kg |
・子供用
規格 | 浮力 |
LC1 | 5kg |
LC2 | 4kg |
※日本小型船舶検査機構HPより
多くのメーカーで採用されているのは「浮力7.5kg(規格L2)」ですので、 L1もしくはL2を選んでおくと安心です。購入する際は浮力(kg)をしっかり確認しましょう。
◾ポケットの収納力
バス釣りやシーバス釣りで使用するルアー用のフローティングベストは、ルアーケースを入れるためのフロント左右のポケットと背面にもポケットが装備されているのが多いのが特徴。また、ツールの保持に便利なD管などが使いやすい位置に装備されているものもあります。
ポケットは大きければ大きいほど収納力が高く、持ち運べるアイテムも多くなるので便利ですが、その分かさばるため釣りの動作が妨げられたり、足元の視界が悪くなったりなどのデメリットもあるので留意しておきましょう。
◾動きやすさ
- シンプルなものほど動きやすい
- 脇周りのスペースが広いと動きやすい
- ショルダーベルトの滑りにくいものが◎
フローティングベストは岸釣りで使用するため、キャスト動作のしやすさは非常に重要になります。構造がシンプルなものほど動きやすく、脇周りのスペースがしっかり確保されていると快適性が上がります。
また、ショルダーベルトが滑りにくい製品であれば、ストレスなく釣りに集中できます。
フローティングベストのおすすめ
シマノ ゲームベスト
浮力:L2(7.5kg以上)
ウェーディングを考慮したショート丈のフローティングベストです。キャスティングの動きを妨げない浮力設計を採用。
生地表面には特殊な防水加工が施されており、水を水滴状に弾き生地へ染み込みを軽減してくれます。エキスパートはもちろん初めてフローティングベストを新調するビギナーの方にもおすすめです。
シマノ サーフベスト
浮力:L3(5.85kg以上)
サーフゲームに最適な大型プラグ対応の大容量ポケットを採用したシマノのサーフベストです。サブポケットやプライヤーホルダー、背面のバックパックに底面ボトルホルダーなど気の利いた機能が満載。
ベルトエンドを手前に引くだけで簡単にサイズ調節可能なイージーサイドアジャストや、荷重を分散できる着脱式の腰パッドが装備されているのも嬉しいポイントです。
シマノ デタッチャブルゲームベスト
浮力:L3(5.85kg以上)
ベストを脱がずに背面バッグにアクセスできるゲームベスト。背面バッグが固定されていないスイングアクセス機構で、背面バッグをお腹の前に持ってくることが可能になっています。
腰回りのベルトを素早くフィットさせることができるイージーアジャストシステムも搭載。ショルダー部分や腰ベルトループに別売りのポーチが装着できるので、必要に応じて装備を拡張できるのも魅力です。
シマノロックショアベスト
浮力:L2(7.5kg以上)
磯などのハードなポイントに対応するフローティングベストです。大容量のポケットは装備されておらず、その分スリムなシルエットでキャストやルアーアクションをしやすいのが特徴。
フローティングベストとしての機能をメインとし、収納力は必要最低限で十分というような方におすすめのモデルです。
ダイワ DF-4020(タクティカル ゲームベスト)
浮力:L2(7.5kg以上)
ポケットがやや小さ目でその分、体にフィットするスリムなデザインが特徴のフローティングベストです。もし収納が物足りない場合は、別売りのポケットで対応可能。
タックルキャリーシステムやタモホルダーなど気の利いた装備も充実しており、大量のルアーを持ち歩くのではなく、ある程度限られたタックルで挑むスタイルのアングラーにおすすとなっています。
ダイワ DF-6122(ベンチクールゲームベストV)
浮力:L2(7.5kg以上)
大容量の収納力が魅力のダイワが誇る高機能フローティングベスト。体へのフィット感や通気性、荷重分散してくれるサポートベルトなど、高い快適性を実現しています。
左腰ポケット前面には素早いルアーローテーションを可能にした、ローテーションポケットが装備されているのもポイント。少々高いですが、良いものを身に着けて長く使いたい方におすすめです。
ダイワ DF-6421(ライトフロートゲームベスト)
浮力:L2(7.5kg以上)
軽量設計&立ち込み時に水が浸かりにくい超ショート丈を採用したゲームベストです。このモデルではチェストアジャスター機能を追加し、ベストを中心に寄せてショルダーベルトのずり落ちを軽減しています。
さらに、フロントファスナーポケットが追加され、ルアーやリグの付け替えに便利な内ポケットを左ポケットに搭載。ゴチャゴチャせずシンプルで軽量なモデルを探している方におすすめです。
マズメ レッドムーンライフジャケット ロックショアスペシャル III MZLJ-592
足元が見やすい薄型ポケットを採用したロックショアに適したハイエンドモデル。前面ポケットに入らない物は背面の大容量バックパックに収納できます。
ロッドホルダーをはじめ、右ポケットには14cmのミノーまで収納可能なルアーラック、右サイドにはペットボトルホルダーも装備され機能性に優れたフローティングベストです。
マズメ レッドムーンライフジャケット IX MZLJ-590
軽く、柔らかくなった9thモデル。ウエストハーネスシステム採用で体へのフィット感と荷重分散による持ち重り感も軽減されています。
フロント左右のポケットは、メイホウ3010ディープが1個づつ収納可能。背面バックパックには3010ディープが2個入ります。ルアーローテーションに便利なルアーラック、フィッシュグリップホルダーなど釣りをする上で快適な装備も充実したフローティングベストです。
マズメ タイドマニアライフジャケット MZXLJ-074
上記のレッドムーンシリーズの技術を惜しみなく注ぎ込んだハイコスパモデルです。ウェーディングに最適な仕様になっているので、コストを節約しつつ、すぐにでもウェーディングを始めたい方におすすめ。
レッドムーンシリーズ共通の股紐のない「ウエストハーネスシステム」も継承しており、装着のしやすさも人気の理由となっています。
リバレイ RBB エクストリームベストⅡ
浮力:L2(7.5kg対応)
リバレイのフローティングベストの中でも、名作として知られるベストセラーモデル。装着感が抜群で、着心地とキャストのしやすさを重視したゲームベストを探している方に特におすすめです。
大型のルアーケースも収納可能なポケットや、小物を収納できるポケットも各所に装備。背面ポケットも大容量で、ベストを着たままでもアクセス可能です。
その他ルアー保持のための内蔵マグネットや随所に設置されたD管、丈夫な「CODURA」生地採用など死角のないスペックでアングラーをサポートしてくれます。
リバレイ RBBゲームベストⅡ
浮力:L2(7.5kg対応)
リバレイの中でもスタンダードで使いやすいエントリーモデルです。左右ポケットはルアーケース(VS-3010NDN)が各2個収納可能。背面の大型ポケットは下開きを採用することで、ゲームベストを着たままアクセスできます。
ウエストベルトは前に引っ張るだけの簡単調節。左胸には糸くず入れが付いていたり、サイドポケット付きドリンクホルダーを左右に装着できたりと、気の利いた装備が充実しているフローティングベストです。
ドレス フローティングゲームベスト AIR(サポーター付)
浮力:L2(7.5kg以上)
DRESSのビギナーからエキスパートまで幅広く対応してくれるオシャレなフローティングベスト。多機能にもかかわらず、デザイン性も高く手に入れやすい価格も魅力です。
荷重を分散してくれるウエストベルトサポーターやスマホなどの収納に便利な小型ポーチ、ドリンクホルダーなどはすべて取り外し可能。コスパの良いゲームベストを探している方におすすめです。
プロックス フローティングゲームベスト(PX313)
浮力:L2(7.5kg以上)
MEIHOのVS-3020が入るビッグポケット搭載のフローティングベストです。コスパに優れており、実売7千円台で手に入るのも魅力。胸元には取り外し可能なポーチ、デフォルトでロッドベルトも装備されています。
ドリンクホルダーやプライヤーホルダー、背面にはレインウェアなどを収納できる大型ポケットも配備。大型ルアーを使用する岸釣りアングラーに最適なゲームベストです。
ブルーストーム レバンテ L2-BSJ41
浮力:L2(7.5kg以上)
レバンテはシリーズ10年目となる前作シノビの後継モデル。シリーズ初の背面ポケットをはじめ、新たにチェストベルトが追加され、さらに快適なキャスティングが可能になっています。
胸元のポーチは大型のスマホや防水ケースにも対応するビッグサイズを採用。フィッシュグリップホルダーやプライヤーホルダーなども装備され、収納力と機動力のバランスの良さが魅力のフローティングベストとなっています。
パズデザイン フローティングベスト コンプリート5 SLV-032
パズデザイン製フローティングベストのフラッグシップモデル。本製品「コンプリート5」では、従来モデルと変わらない収納力でフロントポケットの膨らみを減少させ、スリム化を実現した「Smart Strage System(特許出願中)」を初搭載しています。
浮力体はビーズフロートを採用し抜群の着心地。ボディ生地は高い耐久性を誇る500Dコーデュラを使用しているので、末永く使えるのも魅力です。
フローティングベストで安全なオカッパリライフを!
収納力と機動力、さらに安全性を兼ね備えたフローティングベスト。オカッパリのランガンや河川、サーフでのウェーディングなど活躍の場は多岐にわたります。
フローティングベストは浮力体が固定されているので、膨張式ライフジャケットのような誤作動の心配もなく、環境に左右されず安心安全を長期間維持してくれるのも魅力。興味のある方は、ぜひフローティングベストを検討してみてください。
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