デジーノ 裏レーベンと呼ばれるスラングシリーズ。その中でもshadyはかなり守備範囲の広いロッドと言えると思います。
LS-C74MHRST ”shady”
鞭のようにしなるブランク
柔らかいと言っても頼りないといった事はなく、2ozクラスのビッグベイトを投げると分かりますが、ロッドが曲がる反発で楽にルアーを飛ばすことができます。これはソリッドティップも影響しているかもしれません。
そこには頼りなさは全くなく、オーバーヘッドでフルキャストしても、全く問題なく振り抜けます。試してませんが、3ozくらいまでは投げられると思います。
軽い力でルアーが飛んでいくので、腕にかかる負担も少なく、長時間投げ続けても疲れにくいです。ロッドのバランスが良いので、ビッグベイトロッドとしては非常に軽く感じます。
例えば、ネコソギなんかは軽く、柔らかく、楽にキャストできるので、投げているだけで楽しいですよ。
向いているルアー
ソリッドの感度と食い込みの良さを活かした釣りに適しているので、ビッグベイトは気持ちよく扱えると思います。ネコソギのデッドスロー。タイニークラッシュのヨタ巻き、デッドウォーク。
モラモラやスイムジグなども、ウィードが濃すぎない場所によっては良いと思います。
あと試してませんがヘビダンなんかもいいかもしれないです。
ただ独特なロッドなので、意外なシチュエーションでハマる使い方がもっとあるかもしれません。
柔らかなキャストフィールとは対照的なパワフルなブランク
shadyの特徴として、ソリッドティップが搭載されているという点があります。このソリッドティップがキャストフィールの柔らかさに影響していると思うのですが、魚を掛けた時は、また別の顔になります。
ブランクの持つパワーが結構あるのです。キャスト時の印象とギャップがあるので、尚更パワフルと感じるのかもしれませんが、しなやかなんですが、曲がってからのリフトするパワーが想像以上にあります。
竿を曲げた状態を保つだけで、魚が寄ってくるイメージです。ロッドが仕事をしてくれるので、ファイトも楽に行えます。
スラングのコンセプトが詰まっている”shady”
サイトワインダーの「掛けたら獲る」という、魚を素早くストラクチャーから引き離し、速い勝負を仕掛けるといったコンセプトとは違い、スラングは魚を掛けて、ロッドを曲げて、魚を極力暴れさせずにやり取りを楽しむというコンセプトなロッドなんじゃないかと思います。
どちらが良い悪いではなく、そういう趣向がshadyから感じられます。
私は掛けた魚は多少強引でも確実に手にしたい派です。サイドワインダーも好きなので、これからも使い続けると思います。
でもshadyで釣りをしているとキャストからランディングまで、また違ったフィーリングがあるんだなと発見させられます。一匹の魚を釣りあげる過程を、丸ごと楽しむというちょっと贅沢なロッドなのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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