琵琶湖にはさまざまなベイトフィッシュが生息していますが、それぞれの魚の産卵時期はいつなのでしょうか?
産卵行動に入った無防備なベイトフィッシュは、ブラックバスにとっては捕食しやすい絶好の機会。産卵の大半は浅瀬で行われるため、岸釣りアングラーにとっても有利に働くタイミングです。
そこで、この記事では琵琶湖バスの主なメインベイトになっている魚たちの産卵時期を調べてみました。気になっていた方は、ぜひ参考にしてみてください。
琵琶湖のベイトフィッシュ9種の産卵時期
ワカサギ
産卵のための接岸は1〜3月上旬が最盛期。砂利を伴う砂浜に夜間接岸し、砂利に産卵する。
ホンモロコ
琵琶湖の固有種で、産卵は3月中旬〜4月下旬が最盛期。琵琶湖では産卵のため接岸し、さらに流入河川や水路に入り込む。卵はヨシ帯などの水草に産みつけられる。
フナ
4〜6月の雨後に湖岸や内湖のヨシ帯、水路などに群れで押し寄せて産卵する。琵琶湖ではギンブナ、ニゴロブナ、ゲンゴロウブナの3つが生息している。
ブルーギル
4〜8月にかけて湖岸の砂泥底で産卵する。オスがすり鉢状の産卵床をつくり、メスを呼び寄せて産卵させる。近年、琵琶湖のブルーギルの生息数は激減している。
ヨシノボリ(ゴリ)
産卵期は5〜7月。浅瀬の砂礫底(砂と小石が混ざった水底)で産卵する。普段は琵琶湖の水深の深いエリアで生息し、初夏になると一斉に湖岸に接岸する。
ハス
5月下旬から8月中旬が産卵期。湖岸、または流入河川に遡上し浅い砂礫底(砂と小石が混ざった水底)で産卵する。コイ科としては珍しいフィッシュイーター。
アユ
琵琶湖で生息するアユの産卵期は8月下旬〜11月。夏の終わりから秋にかけて本湖から河川へ遡上し産卵する。
よく聞く「氷魚」って何?
氷魚(ヒウオ)とは、透き通る体をしたアユの稚魚のこと。まるで氷のように透き通ってみえるため「氷魚」と呼ばれます。長さは2〜3cmで、秋から冬にかけて琵琶湖で見られる。
ザリガニ
春と秋が産卵時期。春は越冬から目覚めたザリガニがシャローで日向ぼっこをするタイミング。ヨシやブッシュなどのボトムが粘土質のポイントで回遊するバスを狙いたい。
テナガエビ
産卵期は5〜9月で、夏に多くが産卵。河川の下流〜河口域にたくさん生息している。テトラ帯、護岸、石積み、ヨシ周りがテナガエビが好むポイント。
琵琶湖ベイトフィッシュパターンのおすすめルアー
琵琶湖にはベイトフィッシュに絡めた「◯◯パターン」が多数存在しています。ここでは、各パターンに琵琶湖ガイドやスーパーロコの釣り人が多様しているルアーも合わせてご紹介します。
ワカサギパターン
夜間、砂浜に接岸するワカサギを狙うバスを釣るパターン。主にi字系ルアーを漂わせるように使用します。
◾OSP アイウェーバー 74 SSS
◾ハンクル ジョーダン
モロコパターン
モロコとリンクするエリアで横の動きで狙うパターン。スイムジグやシャッド、ソフトベイトのミドスト・ボトストなども有効。
◾スイミングマスター+スイングインパクトファット
◾デプス サカマタシャッド4インチ
フナパターン
フナ食いのデカバスを狙うパターン。シャローに突っ込んだフナを扁平ボディのルアーで狙っていきます。
◾デプス ブルシューター160
◾デプス ブルフラット5.8
ギルパターン
ブルーギルを捕食するバスに有効なパターン。ギル型のプラグやワームでマッチザベイトを狙います。
◾デプス タイニーブルドーズ
◾ジャッカル ハニーナゲット
ゴリパターン
ボトムに生息するヨシノボリをイミテートしたルアーをチョイス。お馴染みカバースキャットのボトムジャークなどが人気。カバースキャット2.5をスピニングで使用するのも◎。
◾デプス カバースキャット2.5
ハスパターン
産卵期ではないが、アユを追うハスを捕食するバスを狙うパターン。動きが速いハスに合わせたルアー選択がカギ。サカマタシャッドのノーシンカージャーク、サイレントキラー250のリーリングジャークが有効です。
◾デプス サカマタシャッド
◾デプス サイレントキラー250
落ち鮎パターン
産卵を終え弱ったアユを狙うバスを釣るパターン。流入河川や河口付近で、ビッグベイトやスピナーベイトで狙いたい。
◾ジャッカル ダウズスイマー220SF
◾ジャッカル ドーン
ザリガニパターン
ホッグ系やクロー系ワームの出番。テキサスリグやジグのトレーラーとして使用します。
◾ノリーズ エスケープツイン
◾デプス ベコンクロー
エビパターン
テトラや石積みの間、冠水ブッシュなどに数多く生息。エビを狙うバスには、ネコリグやスモラバなどが効果的です。
◾ディスタイル トルキーストレート
◾レイドジャパン エグダマ タイプ極+アビ
【結論】琵琶湖はほぼ一年中シャローが熱い
琵琶湖のシャロー(湖岸沿い)では、1月から11月まで何らかの魚が産卵のために接岸していることが分かりました。
ほぼ一年中シャローのどこかでベイトフィッシュの産卵が行われているため、エリアの選択次第でおかっぱりゲームが成立するのが琵琶湖の魅力。
ボトムの底質によって接岸する魚の種類が異なるので、この記事を参考にエリアを選択してみてください!
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