登場以来、その爆発力から禁断のリグとして猛威を奮ったアラバマリグ。集魚力と喰わせ力を併せ持ったファイナルウェポンとして、今でも数多くのアングラーに人気です。
登場当初よりも使いやすいアラバマが各メーカーから販売されていますが、セッティングの幅が広く、使い方次第では釣果に差が出るリグでもあります。
そこでこの記事では、おすすめのアラバマと合わせてバイト率を高める引き方もご紹介。ぜひ参考にしてみてください。
アラバマリグとは
アラバマリグとは複数のワイヤーが搭載された傘の様な形状のリグのこと。アンブレラリグとも呼ばれ、ベイトが群れで泳いでいる様を演出することができます。
各ワイヤーにジグヘッドやオフセットフックを付けたり、ブレードを付けたりして、アングラーによって、さまざまセッティングが可能です。
アラバマリグは試合では禁止!?
◾試合では禁止されることも
アラバマリグは「複数針の集合体リグ」とみなされ、日本のトーナメントにおいては禁止となっている大会も。
ただし、JB/NBCでは2021年2月18日、条件付きでアラバマリグの使用を認めています。所謂、ワンフックアラバマと呼ばれるもので、接続ルアーは一つでその他アームはブレードのみの仕様が条件。
この条件付きアラバマリグを使用した藤田京弥プロが、試合で優勝したのは記憶に新しいところです。
アラバマリグの選び方
◾アームの本数
アラバマリグは基本的にセンターアームの周りにショートアームがセットされています。4本〜7本のアーム数が一般的です。
アーム数が多いほど大きな群れを演出できますが、その分ウエイトが増すためヘビーなタックルが必要になり、キャスト時の空気抵抗や水中での巻き抵抗も増す傾向があります。
◾ブレードの有無
アラバマリグには、ウィロータイプのブレードが付いているモデルもあります。フラッシングによるアピール力アップが期待でき、ワンフックアラバマではショートアームにセットすることで、ワームの代わりとなる重要なアイテムです。
◾初心者にはコンパクトなモデルもおすすめ
登場当初は大型モデルが主流でしたが、近年では使いやすいコンパクトなアラバマリグも販売されています。価格も抑えられており、扱いも難しくないため初心者の方はコンパクトなモデルからスタートするのもおすすめです。
アラバマリグの使い方
◾ただ巻き
アラバマリグの使い方は、基本的にただ巻きでOK。できるだけロングキャストし、着底させずにカーブフォールで任意のレンジまで沈めたら、中層の一定レンジを長くトレースします。
アラバマリグのレンジが上下にブレるとバイト率が下がるため、どれだけ一定層をブレなくリトリーブできるかがカギ。
一定層を引いてきたアラバマリグの波動が、後ろにずーっと途切れずに続くイメージ。その波動が周囲のバスを引き寄せ、追わせて、ピックアップ直前の軌道変化でバイトチャンスを演出します。
◾シェイク巻き(バマスト)
アラバマをミドストのようにシェイクしながらリトリーブする”バマスト”と呼ばれるテクニックも効果的です。
トレーラーやブレードが発する不規則なフラッシングと波動は、ベイトフィッシュの群れが危険を感じたときの動きにそっくり。
ただ巻きではアピール不足と感じるときや、よりゆっくり焦らすように誘いたいときにおすすめです。
アラバマリグに適したタックル
アラバマリグは一定レンジをどれだけブレなく引いてこれるかがキモとなるため、そのような操作がやりやすいタックルセッティングがおすすめ。
アラバマリグのサイズやセットするワームやフックによってウエイトが変わってくるので、それに合わせたパワーを持つロッドが必要。ビッグベイト用のロッドもしくは、MH〜XHクラスのロッドがgoodです。
リールについては、引き抵抗の大きさや一定レンジを引くことを考慮するとノーマルギアかローギアが使いやすいでしょう。
アラバマリグのおすすめ
ジークラック ステルス7
その名の通り7本のワイヤーにより、本物に近い魚の群れを演出できるアラバマリグです。
ワイヤーの素材や傘の角度など細部にこだわりが詰まっており、釣れる要素を備えつつ使いやすいのも魅力。ウィローブレード搭載でより密度の濃いベイトの群れを演出可能です。
ジークラック ステルス5
ステルス7よりもライトに使用できる「ステルス5」。ワイヤー数は5本で、センターワイヤーと周囲のワイヤーが少し短くなってコンパクトなシルエットになっています。
MH〜Hクラスのロッドで扱えるので、はじめてのアラバマリグとしてもおすすめ。スイベル付きなので、ライン絡みや糸ヨレしにくいのも特徴です。
ジャッカル ラスターブレード 185&115
スクリューキャップを取り外す事でリグを畳むことができる携帯性バツグンのワンフックアラバマ。アームの長さが185mmと115mmの2タイプが用意されています。ワンフックなのでルアーの管理が容易でセッティングの手間が少ないのが魅力です。
インサイド プロップフッカー
地元五三川水系を中心に活動するビルダー犬飼氏が手掛けるハンドメイドのアラバマリグです。五三川水系を中心に大ブレイクしており、生産数が限られていることもあって入手困難になっています。
センターアームに搭載されたプロップの位置と角度を変えることで巻き抵抗の調節が可能。狙いのレンジやスピードを調節できるという従来のアラバマにはなかったギミックが魅力です。
ドリームエクスプレスルアーズ トレジャートラップ マルチ
琵琶湖の人気ガイド庄司潤プロ監修のアラバマリグ。琵琶湖だけでなく関東のフィールドでも高い人気を誇っています。
サイズ感や耐久性、ブレードの配置など細部にこだわりが感じられ、信頼して投げ続けることができるアラバマです。
ドリームエクスプレスルアーズ トレジャートラップ ティーザー
上記のトレジャートラップマルチの小型モデル。すべてのワイヤーが3cm短くなって持ち運びしやすくなっています。
センターアーム以外はスイベル付きのブレイドになっているのも特徴。スピナーベイト感覚で使用できるアラバマリグです。
琵琶湖Amazonstyle スルースリップ
カバー攻略を可能にした業界初のカバー系アラバマリグ。外側にブレードアームを設置することでスタックやロストを恐れずにポイントを攻めることができます。
これまでのアラバマリグでは難しかったリップラップやウィードへのコンタクトが可能。ボトムズル引きもできる新コンセプトのアラバマリグです。
SEIKOSYOUTEN S.Gimmick
硬質ステンレス採用の国産アラバマリグ。5アーム、5ブレード付きでセンターブレードはゴールドカラーでフラッシングによるアピールを高めています。
コンパクトにまとまるので、かさばらずに収納可能。価格も手頃ではじめてのアラバマリグとしてもおすすめです。
ライトベア アラバマリグ
1パッケージ3セット入りのお得なアラバマリグ。5アーム、4ブレード付きの本格仕様となっており、ワイヤーはステンレスが採用されています。
お手頃な価格なので、まずはお試しでアラバマリグにチャレンジしてみたい方におすすめです。
アラバマリグ、トレーラーのおすすめ
▼ジークラック ジャイロスター 3inch
ジークラックのアラバマ・ステルスシリーズと組み合わせたい小型シャッドテールワーム。強すぎないテールアクションと絶妙なボディロールが魅力です。
▼ボトムアップ ヴァラップスイマー 3.3inch
釣れるシャッドテールとして名高いヴァラップスイマーの特徴を受け継ぐ3.3インチ。高速ウォブ&ロールアクションでナチュラルなタイトピッチが特徴です。
▼ケイテック スイングインパクト 3inch
発売以来、常に安定した釣果を約束してくれるスイングインパクトシリーズのスモールモデル。キビキビしたアクションでありながら、振り幅の大きなスイングするテールアクションが秀逸です。
▼イマカツ ハドルスイマー エラストマー 4inch
エラストマー素材の耐久性とアクションレスポンスの良さ、そして透け感のあるボディとリアルなシルエットが特徴のミニスイムベイト。価格は若干高めですが、針持ちが良いのでアラバマの具としては経済的です。
▼ハイドアップ スタッガーオリジナル 3inch
元祖スナッグレススイムベイトであるスタッガーシリーズの3インチバージョン。派手すぎないローピッチロールアクションがビッグバスを引き寄せます。
▼O.S.P ドライブシャッド 3.5inch
多くのアングラーから高い支持を集める大人気ワーム。ノーシンカーのフリーフォールでも自発的に動くテールを持っています。スローリトリーブでもしっかりとアクションするので、アラバマリグのトレーラーに最適です。
▼フィッシュアロー フラッシュJシャッド 3inch
ボディにアルミホイルを背骨のようにインサートしたリアルな見た目が特徴です。見た目だけでなくスイミングアクションもまさに小魚の様。まるで本物のようなベイトの群れを演出できるワームです。
▼レイドジャパン フルスイング 3.5inch
低速リトリーブでも、ボディ全体をクネクネと左右にくねらせながらテールをしっかり振るアクションが魅力のシャッドテールワーム。アラバマリグ全体のアピール力を強めにしたい時におすすめです。
▼ゲーリーヤマモト レッグワーム 2.9inch
コンパクトなアラバマリグや、弱めの波動セッティングにおすすめなのがレッグワーム2.9インチ。水質がクリアなフィールドやベイトがまだ小さい時期に最適です。
アラバマリグで中層を攻略!
集魚力と喰わせ能力を併せ持つアラバマリグはサーチベイトとしても非常に優秀なルアー。カバーには強くはないですが、比較的オープンなエリアや中層を攻略する際は大活躍してくれます。
流行りだした当初のような、バスに対するファーストインパクトはありませんが、一定以上の釣果が期待できるポテンシャルは今なお健在。食わず嫌いだった方もワンフックアラバマなど気軽なセッティングから始めてみては。
コメント