決して派手さはないものの、一度その威力を知ってしまえばタックルボックスから外すことができない「プロップベイト」。これで反応がなければ、そのポイントにバスが居ないと見切るほど信頼を寄せているプロもいる実績のあるルアーです。今回はそんなプロップベイトのシンキングタイプのおすすめをご紹介します。
プロップベイトとは
プロップベイトは、主にリップレスミノーのような細長いシルエットのボディに水流を受けて回転するプロップ(プロペラ)が装着されたルアーのことです。
シンキングタイプとフローティングタイプがありますが、近年では表層直下〜中層が狙えるシンキングタイプが人気。プロップの回転による適度な巻き抵抗があり、一定のスピードで引きやすいのが特徴です。
基本的にプロップベイトと言えばシンキングタイプのことを指し、フローティングタイプはスイッシャーと呼ばれます。
ゆっくり移動する動かないボディに高速で回転するプロペラという他のルアーにはない動きが出せるので、集魚力と食わせ能力が高いルアーでもあり、ペラが回転する波動と音もバスを引き寄せる要因のひとつとなっています。
バイトはフロントフックに掛かることが多く、バスがルアーの頭もしくは横からバイトしてくるのでがっちり口に掛かりバレにくいのもポイント。
バスがエサと認識して襲いかかっている可能性が高く、フィーディングのバスに対するアピール力は抜群です。
動かないボディと高速で回転するペラのナチュラルなアピール力は、ハイプレッシャーやタフコンディションに強く、シチュエーションによっては圧倒的な釣果を叩き出す可能性を秘めています。
プロップベイトの使い方のポイント
シンキングのプロップベイトの使い方は水面直下〜中層を、とにかくゆっくり一定速度で巻いてくることが基本になります。
おすすめのシチュエーションとしては、水面〜ウィードトップが1メートルくらいのエリアでのただ巻き。シャローが中心となるおかっぱりでも有効です。
プロップベイトが有効な季節は?出しどころは?
タフな状況に強いプロップベイトは、バスがアフターになる5月〜梅雨明け、ターンオーバーが起こる10月〜11月といった、一時的に魚の活性が落ちる時期に良いとされていますが、あまり先入観を持たずに一年中試してみたいルアーといえます。
ベイトが居て、ボイルが起こっている状況はもちろん、i字形ルアーを使うシチュエーションでルアーローテーションのひとつとして使用するのも◎。
クランクベイトやスピナーベイト、スイムジグ、ビッグベイトなどのハードルアーのフォローとして使うのもおすすめです。
プロップベイトのおすすめ
エバーグリーン プロップマジック95
サイズ | 95mm |
自重 | 15.0g |
2ウェイトマグネット重心移動システム搭載で抜群の飛距離と着水直後から安定した直進性能を実現したプロップベイト。
ボディに対してやや大きめのプロップは集魚力に優れ、シングルプロップにすることで、フッキング率を向上させています。ただ巻くだけで釣れてしまう喰わせのハードベイトです。
デプス ダイレクトハスラー
ミドル~ディープレンジの攻略が難しかったビッグベイトゲームを可能にするシンキングのシングルスイッシャーです。ボトム攻略で懸念される根掛かりも、“コーリングハスラー”で培われたワイヤーガードが根掛かりを大幅に軽減してくれ、オダなど沈むストラクチャーも臆することなくトレースを可能にしてくれます。
ダイワ スティーズプロップ 85S
琵琶湖ガイド・ジーコこと長谷川耕司さんプロデュースのプロップベイトです。最大の特徴は他のプロップベイトにないボリューム感のあるボディ。
#4の大型フック搭載でヘビーデューティータックルでも安心して扱える仕様になっています。デカバスを求めるエキスパートにおすすめのナチュラルハードベイトです。
ティムコ ステルスペッパー 70S
極薄のステンレス材を使用し、デッドスローはもちろんあらゆるスピード域でも確実に回るプロップを搭載しています。ここに挙げた70Sは自重5gと軽量でスピニングタックルでの使用にピッタリ。
タフな状況に強く、ワームで反応しない時でも魚を呼ぶパワーを持った実績の高いプロップベイトです。
デュオ レアリス スピンベイト80
高比重ボディにより、クラストップレベルの飛距離を実現したプロップベイト。またフォールスピードが速めに設定されているので、普段より一段下のレンジを引きたいときにおすすめです。
スリムボディに回転の良いプロップが生み出すナチュラルなロールアクションに加え、艶めかしいフラッシングで周囲のバスにアピールします。
ガンクラフト スクリューベイト 110
サイズ | 110mm |
自重 | 1-1/16oz class |
前後にプロップがついたダブルスイッシャータイプ。このスクリューベイト110にはレンジ別に3タイプが用意されており、SSタイプはシャロー、NSタイプはミドル、FSタイプはディープとシャローからディープまで使わけることができます。
おっかぱりならSSでスローに巻いたり、あえてFSを使って早巻きしたりと状況によって攻め方を変えられるのが魅力です。
ガンクラフト カイテン148
サイズ | 148mm |
自重 | 1-3/4oz.class |
上記の「スクリューベイト110」とよく似ていますが、こちらはシングルスイッシャータイプの「カイテン」。ややボリュームのあるリアルボディを採用し、視覚によるアピールをアップ。
尾びれを振って泳ぐベイトの波動で、フィーディングバスを直撃します。ダブルスイッシャータイプと使い分けることで、ルアーローテーションするのもいいでしょう。
ニシネルアーワークス アビノー110F
サイズ | 110mm |
自重 | 25.5g |
基本はフローティングモデルですが、付属のカスタムパーツでシンキングモデルにも変身する「アビノー110F」。その時の条件や好みに会えわせて自由にカスタムして楽しむことができます。
お腹に付いた特殊形状のブレードが最大の特徴。ロールアクションを生み出し、さらにフラッシング効果も期待できます。カスタム好きな方におすすめです。
イッセイ G.C.ハスゴップ95
サイズ | 95mm |
自重 | 11.0g |
前部にプロップ、後部にはブレードが搭載されたプロップベイト。I字アクションを基本とし、時折見せる自発的なフラつきアクションが特徴です。
またプロップに隠れている小さなリップは、ボディの浮き上がりを抑え、レンジキープしやくする役割も。内部ウェイトにより、安定した飛行姿勢でロングキャストも可能になっているのもポイントです。
ラッキークラフト ビーストレート48/65
サイズ | 65mm |
自重 | 6.0g |
安定の釣果を叩き出すシンキングスイッシャーです。普段使っているスピニングタックルで投げられる丁度いいサイズ感が魅力。
やや小さめのベイトがいる野池のような小規模フィールドから、河川や湖のような大規模フィールドまで活躍してくれます。
ハンクル K-1 マック65
サイズ | 65mm |
自重 | 4.1g |
タフな状況を打開できるルアー作りで、根強いファンを獲得している「ハンクル」のプロップベイト。バスの食性に訴えかけるベイトライクなシルエットと、シンプルなデザインかつリアルなカラーリングが特徴です。
サイズ展開も豊富で、i字形ルアーと併用して使えるのも魅力。タックルボックスにこっそり忍ばせておきたいプロップベイトのひとつです。
プロップベイトを投げてから次のポイントへ
実力の割に注目度が低いプロップベイトですが、実はまだまだ魅力が伝わりきっていないジャンル。これまで食わず嫌いだった方も、ぜひ一度試してみてほしいルアーです。特に、クランクやスピナーベイトなどに反応しない状況で投げてみると、思いもよらない釣果が期待できるかも!?知れません!
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