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どんどんハイギア化が進むバス釣り業界ですが、忘れてならないのが巻物系ルアーを中心にポテンシャルを発揮するローギアリールの存在。
しかしローギア設定がある機種は意外なほど少ないのが現状です。そこで今回はローギアのベイトリールをピックアップ。ローギアのベイトリールが向く釣り、向かない釣りも解説していますので参考にしてみてください。
ローギアのベイトリールとは
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ローギアのベイトリールは、ギア比5台もしくは4台というローギア設定で、ハンドル1巻き60cm未満のベイトリールを指すことが一般的です。
巻物ルアーに対してアドバンテージがあり、巻物には絶対ローギアを使用するアングラーもいるほど。
釣り歴の長いアングラーに愛用者が多いですが、最近釣りを始めて巻物で釣れないという方は、一度ローギア設定のベイトリールに注目してみると良いでしょう。
ローギアのベイトリールのメリット・デメリット
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◾メリット
・巻きのトルクが強い
ローギアはハイギアに比べて巻きのトルクが強いのが特徴です。大きなリップが付いた巻き抵抗の大きなルアーをリトリーブするときや、ビッグフィッシュとのやり取りも楽に行なえます。
・ハンドルの巻きが軽い&巻き心地が良い
ローギアはハイギアに比べて巻きが軽く、巻き心地もスムーズです。これもローギアリールが巻き物に向く理由のひとつとなっています。
・巻きスピードのムラが出にくい
ローギアならハンドルを回す際に生じるわずかなスピード変化の影響が出にくいため、ルアーの挙動が安定しやすいのも魅力です。
また、巻取りスピードが遅いのでラインを引っ張り過ぎず、適度なラインスラックが作りやすいのもメリット。
ランスラックがある状態で巻くと、バイトを弾きづらかったり、ルアー本来のアクションが出やすくなったりと良いことづくめとなります。
◾デメリット
・感度が落ちる
ローギアリールはハイギアリールに比べると巻きトルクがある分、感度は落ちる傾向があります。スイムジグなどノー感じになりやすいルアーの場合、ハイギアの方が集中できるかもしれません。
・ラインスラックの回収が遅い
遠くにあるリグを回収したり、ピンだけをテンポ良く撃っていったりする釣りの場合、ローギアだとストレスを感じることも。
バイト後、ラインスラックを素早く回収したいとき、カバーから素早く引き離したいときなども巻き取りスピードが遅いことがデメリットと感じるかもしれません。
ローギアのベイトリールが適する釣り&あまり適さない釣り
・適する釣り…ディープクランク・マグナムクランク・リップ付きビッグベイトのクランキング、アラバマリグや巻物ルアー全般
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ローギアのベイトリールは巻き抵抗が大きなルアー全般に向いています。ハイギアよりも軽い力でリールを巻くことができるため、長時間続けても疲れにくいのが魅力。
また、ウィードなどのストラクチャーに突っ込みすぎない点や、ランスラックが適度に発生するためルアーのビルドインアクションが引き出しやすいのもメリットです。
一方、巻き抵抗が少ないスイムジグ等であっても、ローギアによるレンジキープ力がアドバンテージになることも。一定のスピードで一定レンジをトレースしやすいのもローギア機種のメリットになります。
・あまり適さない釣り…テキサス・ラバージグ・ノーシンカーなどのボトムタッチ系の釣り
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ライスラックを出してルアーを操るボトムタッチ系の釣りはローギアのベイトリールはやや不向き。
ボトムタッチ系の釣りでは、バイト後にラインスラックを素早く回収する必要性があるため、巻き取りスピードが遅いローギア機種では、しっかりフッキングできないことがあります。
ローギアベイトリールのおすすめ
ダイワ 21ジリオン SV TW 1000P
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ハイパードライブデザインによる巻きの領域とSV BOOSTスプールによるキャストの領域が、前モデルよりも大幅にブラッシュアップされた「21ジリオンSVTW」。
ヘビーデューティなコンセプトはそのままに軽量化にも成功しており、バーサタイル機としてぜひ選択肢に入れたいベイトリールです。
ダイワ 17スティーズ A TW CC
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名機といわれるスティーズA TWのローギアモデル。スティーズ A ⅡTWの登場により残念ながらカタログ落ちしてしまいましたが、ダイワのロープロモデルでは希少な存在。
アルミのガッチリとした剛性感で、巻きの釣りに安定感をもたらしてくれます。ちなみに「CC」とはクレイジークランカーの略。
ダイワ 18リョウガ 1016-CC
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ダイワの丸型と言えばアルミマシンカットモノコックフレーム採用の”RYOGA”です。通常巻上げパワーがあるリールは感度が劣りがちになるものですが、このRYOGAは「圧倒的な手感度がある」と琵琶湖のプロガイド達が唸るほど。ギアレシオだけではない高次元のバランスによる感度が体感できるリールです。
シマノ 18バンタムMGL PG
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アルミ一体成型「コアソリッドボディ」による圧倒的な高剛性が魅力のベイトリールです。ビッグベイトやスイミングジグなどの巻きの釣りに最適。
ややヘビーよりのバーサタイル機として人気があります。パーミングがしやすいローギアモデルを探している方におすすめです。ちなみに「PG」はパワーギアの略。
シマノ 21アンタレスDC
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シマノのフラッグシップ「アンタレス」のDCモデル。ノーマルのギア比は5.6となっており巻き物系ルアーに最適です。
37mmの大口径スプール搭載で最大巻上長は65cmと他のローギアリールよりハンドル一回転の巻取り量は若干長め。マグナムクランクやビッグベイトなどの重量級ルアーのクランキングにおすすめです。
シマノ 21カルカッタコンクエスト 100・200
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至高の巻き心地が体験できる丸型リールの代表格です。ボディをロープロ化することでパーミング性も向上され、丸型リールのネガティブな要素はもはや皆無。
メタルボディによる剛性感とパワー溢れる巻き上げはカルカッタコンクエストでしか味わえません。
シマノ カルカッタコンクエストDC 100・200
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I-DC5搭載で対バックラッシュ性能が大幅に向上した19カルカッタコンクエストDC。強靭さと滑らかな巻き心地、さらに遠投性能がプラスされた正にマキモノリールの最高峰と呼べるベイトリールです。
アブガルシア レボ ウィンチ
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大口径ブラスギア&アルミフレームボディ搭載で、タフな巻きのゲームに対応できる耐久性を備えたローギアモデル。
標準で95mmハンドルが装備されており、力強い巻取りが可能になっています。遠心ブレーキとマグネットブレーキを併用できる”インフィニティブレーキシステム”が採用されているのもポイントです。
アブガルシア レボ EXD-W
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35mmスプール搭載のロングキャストに特化した遠投モデルです。ラインキャパは14lb-100m。さらにスペアシャロースプールが標準装備されているので、細いラインや近距離戦での撃ちの釣りにも◎。カーボンハンドルも搭載されおり、充実したスペックも魅力です。
琵琶湖でローギアがよく使われる釣りは?
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琵琶湖のガイド艇で行われている定番の巻物の釣りを2つご紹介します。
◾ディープクランク&マグナムクランクの高速巻き
広大なウィードエリアに濁りが入ったときに威力を発揮するクランクベイトの高速巻きでは、ローギアのベイトリールがよく使われています。
引き抵抗が大きいディープクランクやマグナムクランクを長時間、速く巻き続けるときはハイギアよりもローギアの方がやりやすくなります。
また、ローギアによりウィードに突っ込みすぎないのもメリットで、ハイギアだと根がかりに近い状態になりポイントを潰してしまう場合もありますが、ローギアならウィードを感じてからリーリングをストップしても軽くスタックする程度で済むので、ほぐして浮上させて引き続きリトリーブで誘うことができるので効率的です。
◾ウィードフラットでのスイムジグ
ウィードトップをかすめるイメージで琵琶湖の広大なウィードフラットを攻略するスイムジグの釣りでもローギアリールが活躍しています。
巻きスピードのムラが出にくいローギアは誰でも一定層をキープしやすく、かつウィードにスタックしたら、ロッドで煽らずにローギアのトルクを生かしたクイックなリーリングでウィードを切れるメリットがあり、リアクションでのバイトを誘発できる上、長時間続けても疲れにくいというメリットがあります。
ローギアのベイトリールを試してみよう
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ハイギア全盛のなかでローギアのベイトリールを使っているアングラーは徐々にマイノリティーな存在になりつつあります。ハイギア派、ローギア派と賛否両論ありますが、どちらも一長一短がありイメージだけで決めてしまうのはもったいないことです。ハイギアのような汎用性は期待できないギア比ですが、巻き物が好きな方はぜひ試してみてください。
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