春、プリスポーンのメスを狙っていくのがセオリーですが、そもそもスポーニングとは、どのような営みなんでしょうか。
もう一度調べ直してみようと思いました。
ボトムコンタクトのshinです。
琵琶湖バスのスポーニングは初春から初夏までと長い
スポーニングの準備が行われるのは、早くは2月くらいから、ラージマウスバスたちは準備に入ると言われています。
このまだ雪が残る季節から、バス達はエサを十分に食べて、スポーニングに備え始めます。いわゆるプリスポーンの段階です。水深のあるレンジでベイトを追いかけまわします。
スポーニングを意識しはじめたオスの個体が、浅場(ワンドの中やシャローのアシなど)に産卵床を作ります。オスの尾びれの下の部分が赤く傷ついているのを見たことがあると思いますが、産卵床を作った際にできた傷です。
メスは一段深いレンジで留まり、タイミングをはかります。そして準備の整ったメスが気に入った産卵床を見定め、そこにいるオスと見事ペアリングした個体同士で、スポーニングをはじめます。
大きな個体からスポーニングに入ると言われていますが、琵琶湖のバスにも概ねこの傾向は当てはまりますが、フロリダ系のバスのスポーニングは初夏から始まると言われています。
ですので、必ずしも初春にだけデカいプリメスが釣れる訳では無く、一段遅い動きをするフロリダ系のプリを狙うのもひとつの戦法となります。
また、フロリダ系のバスのスポーニングエリアは浅場よりも一段、深いレンジと言われています。私的には下物の浚渫の掘り残しの台地(ディープ隣接のシャロー)などがいいと思っています。
そして、産卵を終えると、メスは産卵床から離れます。産卵床の卵を守るのは、オスの仕事になります。
ブラックバスの卵を狙う、琵琶湖の在来種たち
(Aquatic Photo life HP)
卵がふ化し、稚魚が一人立ちするまで、外敵から守り続けます。
この時期、目が真っ赤なバスを釣ったことがある方もおられると思いますが、これは産卵床を守ろうと必死になっているオスのブラックバスです。
外敵にはブラックバス、ブルーギルはもちろんのこと、オイカワ、ヨシノボリなどの在来種もバスの卵や稚魚を狙ってきます。もちろんコイやフナ、ナマズなどもブラックバスの卵を狙ってきます。
在来種を食い荒らす害魚の扱いを受けているブラックバスですが、オイカワやヨシノボリなどの在来種も、実はブラックバスの卵や稚魚を食べているのです。
少なくとも、在来種の生存に一役買っているのは間違いないと思います。しかし、この様な報道は一切されません。ブラックバスだけが悪者扱いです。
初春から初夏にかけて行われるブラックバスのスポーニングは、琵琶湖の在来種たちにとって、貴重なものとなっているはずです。
そして、産卵を終えたメスは浅場から一段深いレンジで、体力が回復するまで留まり(アフタースポーン)、やがてまた活発にベイト追いかけるようになります。
まとめ
大まかな琵琶湖のスポーニングの流れになりますが、ポイントになるのは、決して初春だけがプリスポーンではないということだと思います。
琵琶湖ではフロリダ系のバスも生息しているので、この個体が動き始める初夏にかけてプリのデカバスが狙っていけるのです。超特大も期待できます。
初春から初夏までプリスポーンのバスを狙っていけるのは、琵琶湖の大きな魅力といえるので、6月くらいまではプリメスを狙っていくもオススメだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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