日中のようなプレッシャーもなく、夜にシャローに上がってくる傾向があるブラックバスは夜釣りでの実績が高い魚。
明るい時間帯にイマイチ釣果が伸びない方や、日中は釣りに行く時間が取れないといった方は、夜釣りを試してみるというのも選択肢のひとつです。
そんな夜釣りで必ず必要になるのが夜釣り用のヘッドライト。夜釣りでは、視界がしっかり確保できるヘッドライは欠かすことのできないアイテムです。
しかし「電池交換が面倒…」という方もいるかもしれません。そこで今回は、繰り返し何度も使えて、電池交換も不要の充電式ヘッドライトのおすすめをご紹介します。
夜釣りで活躍するヘッドライト
SNSの投稿などを見るとブラックバスも、海釣りの魚同様、夜釣りでの釣果が多いことに気が付きます。そんな夜釣りで必須になるのがヘッドライト。
ひとくちにヘッドライト言っても、種類が多いので選ぶのが大変です。今回は、電池交換が不要で繰り返し何回も使える充電タイプのヘッドライトをピックアップしてみました。選ぶ際に気をつけたいポイントも解説しているので参考にしてみてください。
ヘッドライトの選び方
◾充電タイプのメリットは?
充電タイプのヘッドライトのメリットはまずは軽量なこと。リチウムイオン電池の進化により、非常にコンパクトなモデルが増えています。
電池の替えを用意する必要がなく、自宅や車で充電すれば手軽に何度も使えるので経済的。ヘビーユーザーにおすすめです。
一方、充電が切れた場合、電池の様に交換できないため、充電してからでないと再び使用できないのがデメリット。釣行長時間が長い方は、電池交換タイプがおすすめです。
◾明るさで選ぶ
300ルーメン以上がおすすめ
釣り用ヘッドライトの明るさは「ルーメン」という単位で表し、数値が大きいほど明るいことを意味します。釣りでの使用は、100ルーメン程度のものであれば手元を照らせるので作業するのに問題ありません。また、足元まで広範囲に照らして安全性を高めたい場合は300ルーメン以上がおすすめです。
明るさを調節できるものが多い
釣り用ヘッドライトの多くは、強・中・弱といった明るさを調節できます。手元の作業は弱い光で、ポイント移動時は強い光に切り替えるなど、場面に合わせて光量を調節できて便利です。
◾防水性を確認
急な雨でも故障しない程度の防水性があると安心です。防塵・防水性を表す規格をIEC(国際電気標準会議)が定めていて、「IP☓☓」と記載されています。「☓☓」の数値が大きいほど防塵・防水性が高いので、購入する際にチェックしてみましょう。
また、釣り用ヘッドライトは災害などの緊急時にも活躍してくれるので、そういったことも考慮しておくといいでしょう。
◾赤色ライトは魚に警戒心を与えにくい
赤色は魚に認知されてにくいと言われており、警戒心を与えずに水辺で使用できるのがメリットです。ルアーに絡んだウィードを撮ったり、ルアーチェンジなどの手元作業がしやすく、動画撮影などで手元を常に照らしておくのにも重宝します。
◾センサースイッチ搭載なら手をかざすだけで点灯可能
また、センサースイッチ機能を搭載した釣り用ヘッドライトは、手をかざすだけで点灯と消灯、なかには明るさの調節が可能なモデルもあります。突然訪れる魚とのファイト時やグローブでボタンを押しにくいときなどに便利です。
◾フォーカス機能があればさらに安全安心
フォーカス機能とは、光軸を絞ることで光を面ではなく、点に近い状態にしてくれる機能のこと。足元の状況やタモを伸ばしてランディングするときなど、対象物をハッキリ照らしてくれます。フォーカス機能が付いていないとボンヤリして見えにくいこともあるので、搭載されていると安心です。
ヘッドライトのおすすめブランド
マイルストーン
マイルストーンは日本初のアウトドア用ヘッドランプブランド。メインLEDにナチュラルウォームカラーLED(電球色)が採用れているのが特徴。電球色の光源は、白い光に比べ、乱反射が少なく目に優しいと言われており、PEラインが見やすいのも魅力。「MS-Hシリーズ」は充電池・乾電池の併用が可能なので、長時間釣行する方におすすめです。
ゼクサス
ゼクサスは基本性能が高いヘッドライトが豊富に揃っているブランドです。気軽に使える軽量のものから、過酷な状況にも耐えられる機能性に優れたものまでラインナップしています。充電タイプでは「ZX-R350」などの「Rシリーズ」を展開しており、ライトユーザーからヘビーユーザーまでニーズによって幅広いモデルを選べるの魅力です。
ジェントス
ジェントスは日本初のLEDライトメーカー。LEDランタンやヘッドライト、懐中電灯、業務用のワークライトで圧倒的シェアを誇るブランドです。高い品質でありながらコストを抑えた製品を、ニーズに合わせて幅広く展開しているのが人気の理由。海外メーカーと比べても、機能性が高くリーズナブルな製品が豊富に揃っているのが魅力です。
釣りにおすすめのヘッドライト
マイルストーン MS‐G1 USB Rechargeable Model
明るさ | 約300ルーメン |
電池寿命 | 約18時間(5%時) |
本体重量 | 約28g |
本体サイズ | 約 幅40×高さ33×奥行25mm |
赤色点灯 | × |
防水 | ◯ |
マイルストーンのベストセラーモデル「MS-G1」。近年のリチウムバッテリーの進化の恩恵を受けた超小型・軽量のUSB充電モデルです。パソコンや車などから充電できるので経済的で便利。わずか28gの本体重量ですが、約300ルーメンという光量を確保することができます。普通の迷彩柄とはまた趣のちがう枝葉をモチーフにしたデザインのベルトも人気です。
マイルストーン MS-G2 USB Multi Function Model
明るさ | 約400ルーメン |
電池寿命 | 約14時間(5%時) |
本体重量 | 約24g |
本体サイズ | – |
赤色点灯 | ◯ |
防水 | ◯ |
シンプル機能の「MS-G1」にいくつかの機能をプラスしたのが「MS-G2」です。スポット照射に加えワイド照射を搭載。ミックス、白色、電球色、赤色と4色をシーンによって使い分けることができます。付属のクリップを使えば、キャップのつばなどに留めることもできて便利。軽量コンパクトなボディに充実の装備が搭載されたヘッドライトです。
マイルストーン MS-H1 / Hybrid Model Cool
明るさ | 約530ルーメン |
電池寿命 | 約40時間(5%時) |
本体重量 | 約65g |
本体サイズ | 幅 57 ✕ 高 42 ✕ 奥行 ✕ 33 mm |
赤色点灯 | × |
防水 | ◯ |
充電式バッテリーと乾電池の両方が使えるハイブリッドタイプ。充電が切れたとしても乾電池が使えるので現場でも安心。災害用の備えとしても検討したいモデルです。一点を照らすスポット、歩行時に足元を照らすワイド、その中間的なミックスの3つのモードを搭載しています。光量は最大530ルーメンとかなり明るく、キャンプなどのアウトドアでも活躍間違いなしのモデルです。
マイルストーン Hybrid Model Warm MS-H2
明るさ | 約420ルーメン |
電池寿命 | 約160時間(5%時) |
本体重量 | 約65g |
本体サイズ | 幅 57 ✕ 高 42 ✕ 奥行 ✕ 33 mm |
赤色点灯 | × |
防水 | ◯ |
スポット、ワイド照射に温かみのあるマイルストーンの定番「LED電球色」を採用しています。目にやさしく、PEラインが見えやすいのが魅力。充電式バッテリーと乾電池のどちらでも使える2Way仕様の便利なハイブリッドモデルです。ビームパターンは「Hybrid Model Cool 」と同じですが、光量が抑えられているため電池寿命が160時間と長くなっており、一晩続けて釣行する方におすすめです。
クレイモア キャップオン120H CLP-135N
明るさ | 約500ルーメン |
電池寿命 | 約90時間(lowモード) |
本体重量 | 約59g |
本体サイズ | 幅 56.6 ✕ 高 34.5 ✕ 奥行 ✕ 55 mm |
赤色点灯 | ◯ |
防水 | ◯ |
つば付きの帽子をかぶって釣りをする人におすすめのキャップオンタイプです。本体のクリップを差し込むだけでキャップライトとして手軽に使用することができます。また、手をかざすだけで操作できるモーションセンサー搭載。付属のカラビナを使用すれば吊り下げランタンとしても使えます。赤色ライトも装備されており、釣りに最適な存在感抜群の小型ライトです。
ゼクサス ZX-R30
明るさ | 約400ルーメン |
電池寿命 | 約8時間(10%時) |
本体重量 | – |
本体サイズ | – |
赤色点灯 | ◯ |
防水 | ◯ |
およそ夜釣りで必要な機能を備えた、無駄のないシンプルなヘッドライトです。USB充電、軽量コンパクト、白色LED、赤色LED、そして光量調節可能と必要十分な機能を搭載しています。また、専用クリップでさまざまなところに取り付け可能。電池残量が一目で分かるインジケーターも便利です。
ゼクサス ZX-R20
明るさ | 約380ルーメン |
電池寿命 | 約8時間(10%時) |
本体重量 | 約28g |
本体サイズ | – |
赤色点灯 | ◯ |
防水 | ◯ |
メインLEDに電球色を採用したモデルです。暖色系の光源を採用することで、白色LEDでは見えにくかったPEラインや手元作業が見やすくなっています。また、水面を照らしても魚に認識されにくい赤色LEDも搭載。メイン、赤色のどちらも明るさを無段階調節できるようになっています。目にもやさしい電球色が好みの方におすすめです。
ゼクサス ZX-R10
明るさ | 約320ルーメン |
電池寿命 | 約16時間(MIDモード) |
本体重量 | 約28g |
本体サイズ | 約 幅40×高さ33×奥行25mm |
赤色点灯 | × |
防水 | ◯ |
ゼクサスの充電式では一番リーズナブルでコンパクトなモデルです。ライト色は白色LEDのみで非常にシンプル。明るさを記憶・無段階調節できるディミングメモリー機能が搭載されています。軽量なので頭に装着しても首にかけても、ストレスになりにくいのが魅力。専用クリップで帽子のつばやフローティングベストなどに固定したい方にもおすすめです。
「ゼクサスZX-R10」のインプレ記事はこちらをどうぞ⬇
ジェントス GH-110RG
明るさ | 約450ルーメン |
電池寿命 | 約52時間(ecoモード) |
本体重量 | 約176g(電池含む) |
本体サイズ | 約 幅59.3×高さ43.2×奥行37.2mm |
赤色点灯 | × |
防水 | ◯ |
手をかざすだけで点灯・消灯操作ができるモーションセンサー搭載モデル。手がふさがっていたり、スイッチを押しにくいときに非常に便利です。充電式バッテリーと乾電池のどちらも使えるハイブリッドタイプなので、釣行中に充電がなくなっても安心。ベゼルを回すことで、スポット照射からワイド照射に無段階に調節可能なフォーカスコントロールも装備されています。
ジェントス SDH-333H
明るさ | 約500ルーメン |
電池寿命 | 約12時間(ecoモード) |
本体重量 | 約183g(電池含む) |
本体サイズ | 約 幅64.5×高さ41.1×奥行38.8mm |
赤色点灯 | × |
防水 | ◯ |
白色LEDと暖色LEDの2色を搭載したヘッドライト。それぞれが独立して同時に点灯するため、光量を調節し組み合わせて15通りの光を作り出せるのが特徴です。充電式バッテリーと乾電池のどちらも使えるハイブリッドタイプなので、釣行はもちろん災害などの緊急時にも対応できます。ヘッドは可動式で好きな角度に調節できるのもポイントです。
ジェントス VA-03R
明るさ | 約270ルーメン |
電池寿命 | 約12時間(ecoモード) |
本体重量 | 約75g(電池含む) |
本体サイズ | 約 幅72.2×高さ40.2×奥行34mm |
赤色点灯 | × |
防水 | ◯ |
楕円形の照射面でワイドな視界が確保できるのが特徴。光量は最大270ルーメンと明るすぎないヘッドライトを探している方におすすめです。サブに暖色LEDを搭載しているので、PEラインや手元作業がしやすいのもポイント。必要最小限の機能でリーズナブルなヘッドライトとなっています。
▼ジェントス HW-X634H/KDHL-2112
明るさ | 約700ルーメン |
電池寿命 | 約65時間(ecoモード) |
本体重量 | 約353g(電池含む) |
本体サイズ | 約 幅80×高さ57.2×奥行44mm |
赤色点灯 | × |
防水 | ◯ |
レバー操作でスポットビームからワイドビームまで無段階に調節できるフォーカスコントロール搭載モデル。最大光量は700ルーメン、最大照射距離約270mと高い出力を誇ります。ヘッドは50°の可動式で光源を微調整したいときに便利。ポイントまで歩く距離が長いときや、足場の悪いときにおすすめの視界をしっかり確保できるヘッドライトです。
▼ジェントス WS-343HD
明るさ | 約320ルーメン |
電池寿命 | 約53時間(ecoモード) |
本体重量 | 約118g(電池含む) |
本体サイズ | 約 幅66.8×高さ45.5×奥行42.8mm |
赤色点灯 | ◯ |
防水 | ◯ |
赤色LED搭載のリーズナブルで使いやすいヘッドライト。釣りで欲しい最低限の機能が装備されており、非常にコスパの高い人気モデルです。充電バッテリーと乾電池の両方が使えるのも魅力。フォーカスコントロールも搭載されており、足元やランディング時に重宝します。軽量で明るさを両立したヘッドライトを探している方におすすめです。
▼レッドレンザー MH5
明るさ | 約400ルーメン |
電池寿命 | 約35時間(lowモード) |
本体重量 | 約94g(電池含む) |
本体サイズ | 約 幅69×高さ35×奥行38mm |
赤色点灯 | ◯ |
防水 | ◯ |
レッドレンザーはドイツ生まれのLEDポータブルライトメーカーです。その中でもアウトドアユーザーに人気なのが「MH5」。一般的なヘッドライトは中芯だけ明るくなりがちですが、レッドレンザーは照射面の隅々まで明るい光で照らしてくれるのが魅力です。赤色LEDも搭載されており、夜釣りの安全性と快適性をアップしてくれるヘッドライトとなっています。
▼ハピソン 充電式チェストライト YF-201-K
明るさ | 約600ルーメン |
電池寿命 | 約110時間(lowモード) |
本体重量 | 約170g(電池含む) |
本体サイズ | 約 幅118×高さ80×奥行52mm |
赤色点灯 | ◯ |
防水 | ◯ |
首からぶら下げるタイプの充電式チェストライト。ニーズに合わせて10種類の明かりが選べます。質感の良いストラップは首にあたる部分に幅広のパッドが採用されており、ストラップ長を調節すれば、キャストやリトリーブの際にブラブラすることもありません。ヘッド部分も角度調節できるので下を向いてのラインの結び替えなどにも便利。赤色LEDも搭載されておりヘッドライトに抵抗がある方にもおすすめです。
夜釣りでのヘッドライト使用時のマナー
夜釣りでのヘッドライトの使用はマナーがあるので注意しましょう。
◾水面を照らすのはNG
周囲に釣り人がいる状態で、水面をライトで照らすの絶対やめましょう。これは「マナー違反」なので、トラブルの原因になる可能性があります。もちろん他に釣り人がいないときは構いません。
◾手元を照らすときは岸を向いて
手元を弱い光で照らすとは言え、なるべく水面に光が当たらないようにするのがベターです。魚が散ってしまうと自分の釣果にも影響が出てしまいます。
◾歩くときはできるだけ足元だけを照らす
ポイントを移動するときは、なるべく足元だけを照らすようにしましょう。他人のライトの光は意外と気になるもの。夜釣りでは不要なトラブルを回避することが必要です。もちろん、足場が悪かったり危険を感じたりする状況では躊躇することはありません。
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