「低気圧がくれば、活性があがる」と昔から言われています。
私的には、あまり実感したことがないのですが、世間一般にはこの常識が浸透していますよね。(小バスの活性はたしかに上がっているような気はします)
ではなぜ、低気圧だと魚の活性があがるのか。調べてみると少し意外な事実が浮かび上がってきました。
ボトムコンタクトのshinです。
浮き袋が影響しているのか?
私は単純に、ブラックバスが持つ浮き袋の影響で、気圧が下がると魚が浮き気味になり、動き安くなるから活性があがると長年思い込んでいました。
そもそも浮き袋とは、気圧や深さが変化した時に浮き袋内の気圧を調整して、一定の深さを保持できるようにするものです。無重力状態を作り出すこのシステムで、魚は泳ぐ必要を減らして消費するカロリーを軽減しています。
なるほど、低気圧がきたら気圧が下がるので、浮き袋内の気圧を調整して対応するんですね。
って、ちょっと待ってください。・・・調整・・・できるんだ・・。
当たり前のことを、長年見落としていたような気がしてきました。
魚って水深の変化による、水圧の影響の方が強いはずなんです。
その変化に対応している時点で、気圧の変化にも対応しているってことですよね。
小バスよりもデカいバスほど浮き袋の機能も発達しているはずなので、その影響は小さいと言えます。
浮き袋内の気圧の調整機能があるということは、低気圧だから浮いているというのは、少し違う気がしてきます。調整できるのであれば、気圧に任せて浮き続けることはないと思えます。
要するにバスのいるレンジの変化は、気圧による小さな変化など無効にしてしまう可能性があるということです。
ということは、低気圧がバスのレンジに影響を与えているというのは、そこまで大きくはないと言えます。
となればブラックバスは自分の好きなレンジに、自ら選んで浮いているとも言えますよね。
曇り空は秋のイメージ
ではなぜ、低気圧だと魚の活性があがるんでしょうか。低気圧に付随する何らかの、自然現象、気象状況などが影響している可能性がでてきます。
考えられるのは、曇りによる太陽光の減少、台風時の風、風による波、波による底荒れなどです。そして低気圧接近による、防衛本能による荒食い。
たしかに、曇りの日はピーカンよりも、バスの活性が高いイメージはあります。
そして、風による活性の変化もあるように思えます。台風などが接近すれば、野生の本能が、しばらくエサにありつけなくなる事を察知して、食い貯めを促すこともあるように思えます。
しかし私の場合ですが、「明日は雨だから期待できるぞ」とテンション高めで琵琶湖に行っても、大体その期待は裏切られることの方が多いです。
小バスの反応は確かに高いと思うのですが、雨、曇りだと逆に魚が動きすぎて、絞りづらいと感じてしまいます。季節でいうと秋のようなイメージです。
晴れてピーカンの方が、逆に分かりやすいです。季節で言うと夏のイメージのように、水通しとシェードを意識すればいいので絞り安くなります。
おわりに
低気圧によって、ブラックバスの活性があがるというのは、あながち間違いではないかもしれません。(特に小バス達)
しかしローライトの影響で、魚が動きやすくなる分、秋の様に逆に絞り込みづらくなるということも言えると思います。これにより、私のように雨の日にあまり良い思い出がないという方も、少なからずおられるのではないでしょうか。
浮き袋の影響はデカバスにはあまり当てはまらないと言えるので、雨だから簡単にデカバスが釣れるというイメージはなくした方がいいかもしれません。
しかし機能の劣る小バスたちは浮き気味で、活性が上がるのでフォールの釣りや、横の釣りで、数釣りを楽しむにはもってこいかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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