最高気温が35度を超える日も珍しくなくなった昨今。猛暑の釣行には熱中症のリスクがつきまとうようになりました。そこで重要になるのが水分補給。知っているようで知らない正しい水分補給の仕方をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください!
1日の釣行で必要な水分量は何リットル?
成人の1日に必要な水分量は年齢や体格によって若干異なりますが、およそ2.5リットルといわれています。一日の釣行となると、3〜4リットルは必要です。
2リットルのペットボトルで約2本分。思った以上に多くの水分が必要ということを頭に入れておきましょう。
水分の正しい取り方
水分の正しい取り方を解説していきます。正しく水分を取らないと、かえって体調を崩す原因になることも。暑さが尋常ではない夏のアクディビティを楽しむためにも、知っていて損はない知識ですので、ぜひ参考にしてください。
塩分も一緒に摂取する
「水分補給なんて、ただ水を飲んでおけばいいんでしょ」と思いがちですが、水分と一緒に塩分も一緒に摂取することが重要。塩分は体内で電解質(イオン)となり、体液濃度の減少を抑える大切な栄養素です。
水だけ摂取すると体液濃度が下がるため、人間の体は体液濃度を元に戻そうとし、逆に汗や尿で水分を体外に出そうとします。いわゆる脱水症状の危険性が……。
それを防ぐためには、水と一緒に塩分を摂取することがポイントになります。スポーツドリンクで塩分を補給したり、水と一緒に塩飴などをなめると効果的です。
少量をこまめに飲む
水分を補給する際は、のどが乾いてから一気に飲むのではなく、少量をこまめに飲みましょう。熱中症対策ではよく言われていますが、のどの乾きを感じる前に水分を補給することが大切です。
定期的に水分を取る間隔を決めておくのもおすすめ。のどが乾いた時点で体は脱水している状態といわれており、少量をこまめに飲むことで一気に大量に飲むよりも体内への吸収率が良いという利点もあります。
熱中症対策には冷水といわれる温度「5〜15℃」がおすすめ
飲み物の温度は、夏場に飲むとおいしと感じる5℃〜15℃くらいがいいと言われています。いわゆる冷たいと感じる温度。一方、0℃近くまで冷えた冷たすぎる飲み物は吸収があまり良くなく、からだへの負担が大きくなるので飲みすぎに注意が必要です。
熱中症対策としては体温を下げる役割と吸収の良さからも、5℃〜15℃の温度での水分補給がおすすめになります。
引用:アクアクララ
スポーツドリンクは糖分の取り過ぎに注意
水分と電解質の補給に便利なスポーツドリンクですが、実は糖分が多いのが欠点。スポーツドリンクをガブ飲みすると糖分を取り過ぎることになり、糖尿病などのリスクが高まることも。
最近では甘さを抑えたスポーツドリンクや糖分が調節されたドリンクなどが販売されているので、そういった商品を検討してみましょう。
熱中症の初期症状は?
熱中症にはどのような初期症状があるのか把握しておくことも大切。いち早く気づくことで症状の悪化を軽減することが可能です。熱中症は脳・消化器・筋肉の3つ臓器に症状が現れます。
脳・消化器・筋肉の機能を維持するためには多くの水分が必要。上記のような症状が現れたら、速やかに涼しい場所に移動し、首や両脇、鼠径部など太い血管がある箇所を冷やし、塩分と一緒に水分を補給しましょう。もし症状が改善されないのであれば、医療機関の診断を受ける必要があります。
引用:くすりと健康の情報局
おすすめのスポーツドリンク(パウダー)
水分と電解質を効率良く摂取できるスポーツドリンクですが、そのまま購入するとけっこうな出費になるもの。パウダー状のスポーツドリンクは水に溶かすだけでカンタンに作れる上、1リットル当たり100円前後と経済的でおすすめです。
▼大塚製薬 ポカリスエット パウダー 1L用×5袋
定番のパウダー状のスポーツドリンク。通常1袋を1Lの水で薄めますが、糖分が高いので倍の2Lの水で薄めるのがおすすめの飲み方です。
水分と電解質を素早く補給できて、かつ経済的。飲み慣れた味で、釣りだけでなくキャンプなどのアウトドアにもあると便利です。
▼クラシエ スカイウォーター グレープフルーツ味 1L用(20g×10袋)×2箱入
最も吸水が良いと言われる、糖分濃度2.5%のスポーツドリンクです。塩分などのミネラルのほかにクエン酸も配合されており、釣行中の水分補給に最適。カロリー控えめなので、お腹まわりが気になる方には毎日の飲料としてもおすすめです。
▼明治 ヴァームウォーターパウダー グレープフルーツ風味 5.5g×30袋
1袋が500ml用なので、500gのペットボトルでも計量しやすいのがうれしいポイント。水にサッと溶けるので、手間も少なく便利です。
運動で失われた塩分や電解質を補給できるのはもちろん、スズメバチアミノ酸「V.A.A.M」もプラス。ハイポトニック(低浸透圧)のため、水分の吸収が早いのも特徴です。
スポーツドリンクを自分で作るのもアリ
スポーツドリンクを自分で作ってみるのもおすすめです。作り方もカンタンなので、挑戦してみてはいかがでしょうか?
作り方は水に溶かすだけ。最初に少量の水で溶かすとうまくいきます。レモンの絞り汁は用意するのがめんどうなので、市販のポッカレモンがおすすめです。砂糖の代わりにハチミツを入れたり、レモンの代わりにリンゴ酢を入れたり、好みの味にアレンジしてみるのも◎。
遊びで熱中症になってしまうのは避けましょう
正しい水分補給の基礎知識をご紹介しました。せっかくの楽しい釣りで熱中症になってしまってはおもしろくありません。灼熱の釣行でも正しい水分補給をすれば、熱中症のリスクを軽減できます。夏はバスの居場所を特定しやすい季節。夏にしかできない釣りを存分に満喫するためにも、正しい水分補給を心がけてくださいね。
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