クリアウォーターはもちろん、厳冬期から春のタフな状況で特に威力を発揮するホバスト。非常に喰わせ能力の高いメソッドですが、ショートバイトが多発するのも事実です。クレバーなバスの貴重なバイトを逃さないためにはフック選びが非常に重要となります。
そこでこの記事では、ホバストにおすすめのフックをご紹介。また、自作の方法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ホバスト(ホバーストローリング)とは
ホバストとは、浮力の高いソフトベイトを使用し、表層から中層をフワフワと漂わせるリグのこと。微細なシェイクをすることで、ボディのロールを伴いながら移動距離を抑えたアクションでバスにアピールします。
このホバストのアクションを再現しやすくしてくれるのが、今回紹介するホバスト用のフックとなります。
ホバスト用フックの特徴
ホバストに使用されるフックは「ジグフック」と呼ばれるL字型のフックが主流となっています。これはジグヘッドのシンカーを取ったもので、ノンウエイトであるのが最大のポイント。
既製のジグヘッドで自作も可能なので、お気に入りのフックをカスタマイズするのもおすすめです。
ホバスト用フックの選び方
一口にホバスト用フックと言っても、各メーカーからさまざまな製品がラインナップされています。使用するシチュエーションによって、ベストなチョイスをしてみてください。
◾ワームのサイズに合わせる
ホバストに使用されるワームサイズは3インチ〜4インチが基本的な大きさ。
ホバスト用フックを選ぶときは、ワームサイズが3インチなら#3、4インチなら#2を合わせるのが一般的に推奨されています。
◾ラインアイの向きが縦か横か
少しマニアックな視点になりますが、ラインアイの向きによる特徴も抑えておくと釣りの幅が広がります。
縦アイ…多くのフックに採用されているオーソドックスに使えるスタンダードな形状。フォールやトゥイッチなど喰わせのアクションがやりやすいですが、ミドスト・ホバストでの使用時はラインの結び目が前方にズレて、ロールアクションが出にくくなることも。
横アイ…進行方向に対して面で水流を受けることで、僅かな抵抗感が生まれて操作性が上がる。結び目が真上に安定して留まりロールアクションが出しやすい。
ロールアクションは抑えめで、テールだけピリピリと動かすようなアクションには「縦アイ」、ロールアクションの明滅で魚にアピールしたいときは「横アイ」。といったように演出したいアクションによって使い分けるといいでしょう。
◾ラインアイの角度
ホバスト用フックはL字部分のアイの角度が90°のものと、それよりも角度が浅い60°のものがあります。
ラインアイ90°…最もスタンダードな形状。シェイクの振動をローリングアクションに変換しやすい。
ラインアイ60°…前方斜め60°にセッティング。斜め60°に倒すことでフッキング効率がアップし、ややロールを抑えたアクションが特徴。
◾ワームキーパーの有無
ホバストはワームの上部に薄く刺すため、フックがズレやすいのが弱点。縫い刺しで対応するのもひとつの解決策ですが、ワームキーパーが搭載されていればシルエットを損なわずにセットできます。
釣り場でのストレスを少しでも軽減するなら、ワームキーパー付きの製品がおすすめです。
◾ガードの有無
障害物が多いポイントでの使用ならガード付きがおすすめです。ガード付きのメリットとしては、スナッグレス性能が高まることと、そのまま虫系ワームによる虫パターンにも使える点。
ただし、ホバストにおいては、ロールアクションがやや抑制されるのがデメリットとなります。
ホバストフックの刺し方
ホバストフックの刺し方は、ワーム頭部やや後方から刺し、そのまま薄皮一枚を残して刺すのがポイント。
真っ直ぐ刺すコツとしては、フックを固定してワームを動かして刺していくと綺麗にセットできます。
また、リギングナビゲーターなどを利用すると驚くほど簡単に、しかも美しくセットできるのでおすすめです。
ホバスト用フックのおすすめ
リューギ ホバーショット
サイズ展開 | #3・#2・#1 |
アイの向き | 横アイ |
アイの角度 | 90° |
ワームキーパー | あり |
ガード | なし |
メディアプロの使用率が高く、ホバスト用フックとして大人気のリュウギ「ホバーショット」。90°アイ、横アイ採用でローリングアクションが出しやすくなっており、初めてホバストに挑戦する方にもおすすめです。
リューギ ホバーショットFG
サイズ展開 | #3・#2・#1 |
アイの向き | 横アイ |
アイの角度 | 90° |
ワームキーパー | あり |
ガード | あり |
FG(ファインガード)採用のホバーショット。従来モデルでは難しかったストラクチャーをよりタイトに狙うことができます。ホバストはもちろん、虫パターンにも対応してくれるのでフィネスアングラー御用達のフックとなっています。
デコイ リマリック JIG52
サイズ展開 | #3・#2 |
アイの向き | 縦アイ |
アイの角度 | 90° |
ワームキーパー | なし |
ガード | なし |
ファインワイヤーを使用したオーソドックスなホバスト用フックです。ベンド形状は魚を掛けたらしっかりホールドするリマリック形状を採用。目立ちにくいマットブラック、ワームアクションを最大限に引き出すスモールアイなど、こだわりのギミックが凝縮されたフックです。
デコイ リマリック JIG53F
サイズ展開 | #4・#3・#2・#1 |
アイの向き | 横アイ |
アイの角度 | 60° |
ワームキーパー | ギザ加工 |
ガード | なし |
結び目が安定する横アイタイプ採用のホバスト用フックです。ラインアイを斜め60°に倒すことで、フッキング効率の向上と、ややロールを抑えたタイトアクションが特徴。テールを揺らすアクション中心で狙いたいときや、喰わせのバイトを誘発するダートアクションやi字引きにもおすすめです。
デコイ F.F.HOOK
サイズ展開 | #4・#3・#2・#1 |
アイの向き | 横アイ |
アイの角度 | 60° |
ワームキーパー | あり |
ガード | あり |
横アイ60°のガード付きホバスト用フックです。ワームキーパーも搭載されているので、ストラクチャーに絡めた虫パターンにも◎。サイズ展開が幅広く、ホバスト用フックでは珍しい#4という小サイズもラインナップされています。
デコイ ストロングワイヤー
サイズ展開 | #6〜#10/0 |
アイの向き | 縦アイ |
アイの角度 | 90° |
ワームキーパー | なし |
ガード | なし |
バスからソルトウォーターまで対応するヘビータックル向けの太軸ジグフック。バスアングラー待望のNSブラックカラーもラインナップされています。かなり大きな番手まで展開されているので、ボリュームのあるワームでのホバストにおすすめです。
がまかつ ソリアンロール
サイズ展開 | #3・#2・#1・#1/0 |
アイの向き | 縦アイ |
アイの角度 | 90° |
ワームキーパー | 付属収縮チューブ |
ガード | なし |
ワームキーパーとして使用する収縮チューブが付属したホバスト用フックです。ベンド形状は掛かったバスを保持しやいリマリックベンドを採用。ワームキーパーを自分好みに自作したい方におすすめです。
がまかつ ホリゾンジグフック
サイズ展開 | #2・#1・#1/0・#2/0・#3/0 |
アイの向き | 縦アイ |
アイの角度 | 90° |
ワームキーパー | なし |
ガード | なし |
ジブヘッドで多くの支持を集めるホリゾンヘッドの単体バージョン。表面には刺さりの良い「ナノアルファ加工」が施されています。幅広いフックサイズバリエーションがあるので、デスアダー6インチのノーシンカースイミングなどにもおすすめです。
フィッシュアロー スパインフック
サイズ展開 | #3・#2 |
アイの向き | 縦アイ |
アイの角度 | 90° |
ワームキーパー | あり |
ガード | なし |
アクションの汎用性が高い縦アイ、90°のジグフックです。同社のフラッシュJシリーズを使用したスパインリグにベストマッチ。ホバストはもちろん、フォールやトゥイッチなど喰わせのキッカケを作るアクションにも高次元に対応してくれます。
ホバストのフックはすごく大切!
ホバストは使用するフックによってアクションが変わってしまう繊細なメソッド。この記事で紹介した選び方を参考にして、最適なホバスト用フックを見つけてみてください。
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