2020年も全層循環は完了せず
コロナ禍によって完全に忘れていたのですが、4/2の京都新聞は、2020年も琵琶湖の全層循環が完了しなかったと伝えました。
これは昨年2019年に引き続き、2年連続で全層循環が完了しなかったことになります。昨年は観測史上初めて琵琶湖において、全層循環が完了しないという年でした。
全層循環とは簡単に言うと、表層の水(酸素を多く含んだ水)が湖底の水(酸素が少ない水)と混ざり合うことを言います。琵琶湖の深呼吸ともいわれています。
これは北湖でおこる現象で、冬期に冷やされた表層の低温の水が、湖底まで沈み湖底の水と入れ替わるというものです。
秋に南湖でおこるターンオーバーをイメージするといいかもしれません。そのスケールが大きいのが、冬に北湖でおこる全層循環です。
全層循環が完了しない原因
全層循環が完了しない原因としては、暖冬の影響と言われています。今年は雪もほとんど降らず、めちゃめちゃ寒いという日がほとんどありませんでした。
去年よりも暖冬のイメージすらあります。やはり地球が毎年、確実に温暖化しているというのが実感できるレベルになってきてると感じますよね。
この記事を書いているのが、2020年の4月26日なんですが、今年もバスがあまり釣れていない春になっています。県は「生態系への大きな影響はない」としていますが、なんらかの因果関係があると考えてしまいます。
去年は空前の釣れない琵琶湖先輩でしたが、今年も去年と同じような状況だと思います。琶湖先輩は毎年厳しくなっていくのでしょうか笑
全層循環が完了しないことと、関係があるのかわかりませんが、初めて琵琶湖で全層循環が完了しなかったのが去年なので、何らかの関係性があるかもしれませんね。
全層循環が完了しなくても問題はない!?
ただ、完全に完了していないだけで、ほとんどの水は入れ替わっているわけです。そしてシャローに関しては、風によって酸素が十分に供給されています。
なので、バスにとって活性が下がる要素は、あんまりないんじゃないかとも思えます。
とは言え、これまで琵琶湖で何千年と絶え間なく営まれていたものが、去年、今年と完了しなかったという事実は、地球環境が確実に変化していることを物語っています。
現在流行っている新型コロナウイルスも、地球環境の変化に警笛をならしているという見方もできるかもしれません。
世界の都市で1ヶ月ロックダウンした結果、大気中の温室効果ガスの排出量が25%減少したという報告もあります。それくらい、人間の経済活動が地球に影響を及ぼしているということですよね。
今、全国各地で緊急事態宣言が出され、釣りも自粛ムードになっています。かなりのアングラーが釣りを控えているものと思われます。こんなことはこれまでで初めての状況ではないでしょうか。
それ故、コロナが収まり、緊急事態宣言が解除され、釣りが再開されたとき、琵琶湖先輩をはじめ各地のフィールドはどのように変化しているのか、釣りを愛する者としては、少し楽しみではあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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