年々タフ化するフィールドに対応する釣り方として抜群の実績を誇るミドスト(ミッドストローリング)。中でもベイトフィッシュのサイズに近い3〜4インチのワームを使用したミドストは全国どのフィールドでもマッチする釣り方です。
ただし、ミドストは高度なテクニックの一つとして知られており、各メーカーから専用ロッドも販売されています。ミドストに特化したロッドを使用することで、狙いのアクションやレンジコントロールがやり易くなるのがポイント。
そこで今回は、3〜4インチワームに最適なミドストロッドをご紹介。ミドストを本格的にはじめてみようかなと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- ミドストとは
- ミドストは一年中使える
- ミドスト専用に特化されたロッドの特徴
- ミドストロッドの選び方
- ミドストロッドのおすすめ
- シマノ エクスプライド(265UL+)
- シマノ ゾディアス(264UL-S/264UL-S2)
- ダイワ ブラックレーベル (SG 641ULFS)
- ダイワ リベリオン(641ULFS)
- エバーグリーン フェイズ PCSS-64UL ドリフトマスター
- DSTYLE ブルートレック DBTS-63UL-MIDSP
- ノリーズ ロードランナーストラクチャーNXT(STN640LLS”MID STROLLING”)
- アブガルシア ベルサート(VERS-66ULS)
- アブガルシア ホーネットスティンガープラス HSPS-651L+
- ハイドアップ マッカ レッドシグネイチャー HUMRS-65L/RS
- レジットデザイン ワイルドサイド (WSS64XUL”For Mid strolling Finesse”)
- フェンウィック リンクス LINKS64SULJ “Mid Strolling Special”
- フェンウィック ACES 64SULJ”Mid Strolling Special”
- ミドストで中層を攻略しよう!
ミドストとは
ミドストとは、ワーム+ジグヘッドで中層をローリングアクションで攻略する釣り方です。ラインスラッグをシェイクすることでリグをロールさせ、ただ巻きよりもスローに長く中層をトレースできるのが特徴。
ワームによるナチュラルな波動は喰わせ能力が高く、ハードベイトに反応しない状況や、タフな状況に強いのが魅力です。
ミドストは何もない中層にルアーを漂わせるテクニックなので、難易度が高い釣りになります。それだけに習得すれば大きな見返りが待っている釣りとも言えるので、ぜひとも身につけたいテクニックの一つです。
ミドストは一年中使える
ミドストは年間を通して活躍してくれる数少ないテクニックのひとつ。特にタフな状況に有効で、魚の活性が下がる低水温期であっても、ミドストはビッグフィッシュを釣るためのストロングパターンとなっています。
また、ミドストはクリアウォーターにも有効で、ロールアクションによるフラッシングや明滅効果で警戒心の強い魚にもナチュラルにアピール可能です。
ワカサギやモロコ、アユなどのベイトフィッシュとリンクすれば、かなりの釣果が期待できるパワーを持っています。
ミドスト専用に特化されたロッドの特徴
ミドスト専用ロッドは、ワームのローリングアクションが再現しやすくなっているのが最大の特徴です。
ワームをロールさせるには、ラインスラッグを上手くシェイクすることが必要なため、ラインスラッグを作りやすく、一定のリズムでシェイクしやすいバランスで設計されています。
そのためロッドのテーパーはレギュラーテーパー寄りに作られており、なおかつティップが柔軟なため、一般的なスピニングロッド(ファーストテーパー)に比べて、汎用性が劣ってしまうのがデメリットです。
一本で他の釣りにも対応したい場合は、ファーストテーパー寄りのバーサタイルに使えるモデルの方がいいでしょう。
ミドストロッドの選び方
◾ロッドの硬さ
3〜4インチのワームにマッチするロッドの硬さはUL〜Lパワーがおすすめです。使用するジグヘッドの重さにもよりますが、これ以上パワーがあるロッドでは綺麗なロールアクションが出しにくくなるので注意しましょう。
◾ロッドの長さ
ロッドの長さは6フィート台がおすすめ。3〜4インチワームのミドストは、数センチのシェイク幅の違いでアクションに微妙な差異が生まれます。
7フィート台のロングロッドでも慣れれば問題はありませんが、シビアなロッド操作が求められるため、6フィート台が使いやすいでしょう。
ミドストロッドのおすすめ
シマノ エクスプライド(265UL+)
全長 | 6.5ft |
ライン | 2.5~6LB |
ルアーウェイト | 2~10g |
テーパー | RF |
軽い力でティップが振れてラインスラックが発生しやすいシマノ独自の「エキサイトトップ」採用モデル。オートマチックな感覚でシェイクしやすく、ミドストジグヘッドに最適なモデルです。
また、チューブラーの高弾性ロッドなので、ボトムタッチの釣りにも対応してくれるのも魅力となっています。
シマノ ゾディアス(264UL-S/264UL-S2)
全長 | 6.4ft |
ライン | 2~5LB |
ルアーウェイト | 1.5~5g |
テーパー | FF |
ソリッドティップ搭載のウルトラライトパワーのスピニングロッドです。食い込みが良いのでバスに違和感を感じさせずにフックアップが可能。
カーボンモノコックグリップ採用で感度が良く、なおかつ軽量なので長時間シェイクしていても疲れにくくなっています。
ダイワ ブラックレーベル (SG 641ULFS)
全長 | 6.4ft |
ライン | 1.5~4LB |
ルアーウェイト | 0.45~3.5g |
テーパー | F |
ブラックレーベルのラインナップの中でも「ミドスト・ボトスト・ホバストスペシャル」と呼ばれるモデル。
やや張りを持たせたティップは、ラインスラックスを出してのアクションはもちろん、水中での巻感度も良く、軽い力でシェイクピッチを自在に操ることができます。
ダイワ リベリオン(641ULFS)
全長 | 6.4ft |
ライン | 1.5~4LB |
ルアーウェイト | 0.45~3.5g |
テーパー | F |
ウルトラライトアクションの柔軟なティップを持ったモデルです。力むことなくスラックシェイクが可能なミドスト・ボトスト・ホバストスペシャルとなっており、ゆったりしたピッチから小刻みなシェイクピッチまでアングラーの意図どおりにコントロールできます。
エバーグリーン フェイズ PCSS-64UL ドリフトマスター
全長 | 6.4ft |
ライン | 2.5~6LB |
ルアーウェイト | 0.9~7g |
テーパー | ローテーパー |
ミドストのキモであるロールの強弱を自在にコントロールできる「操作性」とノー感じになりがちな水中の状況を捉える「感知力」を兼ね備えたハイレベルなミドストを展開できるロッド。
違和感を明確に感じ取れる攻撃的なミドストロッドを探している方におすすめです。
DSTYLE ブルートレック DBTS-63UL-MIDSP
全長 | 6.3ft |
ライン | 2.5~6LB |
ルアーウェイト | 1/32~3/16oz |
テーパー | RF |
青木大介プロ監修のディースタイルのミドストロッド。ラインスラッグを出しながらシェイクしやすいテーパーとガイドセッティングが追求されています。
ミドスト・ボトストはもちろんノーシンカーとの相性も◎。ロッドの粘りを生むナノマテリアル配合のブランクス採用で、ビッグフィッシュとのやり取りも安心です。
ノリーズ ロードランナーストラクチャーNXT(STN640LLS”MID STROLLING”)
全長 | 6.5ft |
ライン | 3~6LB |
ルアーウェイト | 1/32-3/16oz |
テーパー | Moderate |
「ロードランナーストラクチャーNXT」は既存「ロードランナー」ブランクを、パーツのセッティングによってソフトベイト特化型にチューンしたシリーズ。
その中でも本製品はその名も「ミッドストローリング」と名付けられたモデルです。ラインスラックを使ったミドストがやりやすいのはもちろん、しなやかながら感度にも優れているのも魅力です。
アブガルシア ベルサート(VERS-66ULS)
全長 | 6.6ft |
ライン | 2.5~5LB |
ルアーウェイト | 0.9〜5g |
テーパー | F |
ハイエンドのブランクを採用し高コスパを実現しているアブガルシアの「ベルサート」シリーズ。スウェーデンのブランドらしい上品でスタイリッシュなデザインも魅力です。
本製品はその中でも「スーパーフィネスバーサタイル」と銘打たれており、ソリッドティップ搭載でミドスト、ホバストをはじめ幅広いライトリグに対応してくれます。
アブガルシア ホーネットスティンガープラス HSPS-651L+
全長 | 6.5ft |
ライン | 3~8LB |
ルアーウェイト | 1/16〜1/4oz |
テーパー | RF |
ナノカーボン素材を採用したブランクス設計で、大きな振り幅のシェイクから小刻みなビビットシェイクまで対応してくれるミドスト専用モデルです。
アングラーの意図した通りにラインスラッグを操作でき、自在なローリングアクションが可能。0.9〜3.5gまでのジグヘッドに対応し、表層からボトムまで幅広く攻めることができます。
ハイドアップ マッカ レッドシグネイチャー HUMRS-65L/RS
全長 | 6.5ft |
ライン | 4~8LB |
ルアーウェイト | 1/16〜1/4oz |
テーパー | – |
琵琶湖の人気ガイド・たまらんばい永野こと永野総一朗氏監修のミドスト専用機です。長さ・重さ・振りやすさが追求されており、誰でも簡単にロールアクションが引き出せるように設計されています。
デジーノブランクスが採用されているのもポイント。ほとんどウエイトのないホバストから5gジグヘッドまで幅広い守備範囲も魅力です。
レジットデザイン ワイルドサイド (WSS64XUL”For Mid strolling Finesse”)
全長 | 6.4ft |
ライン | 2~5LB |
ルアーウェイト | 0.4〜5g |
テーパー | F |
0.9〜1.3gのジグヘッドに3インチ以下のワームをセットしてのミドストに最適なモデル。軽量なものをキャストしやすく、繊細に操作しやすいセッティングとなっています。
スモールマウスレイクや関東のリザーバー、クリアでタフな状況で軽いミドストの出番が多いアングラーにおすすめです。
フェンウィック リンクス LINKS64SULJ “Mid Strolling Special”
全長 | 6.4ft |
ライン | 2.5~6LB |
ルアーウェイト | 1/16〜3/16oz |
テーパー | ミディアムスロー |
ミドストを知り尽くしたフェンウィックが放つ”ミッドストローリングスペシャル”。伝統の中弾性ローテーパーシャフトを採用し、リズム良く正確なシェイクが可能になっています。
軽量ながら粘るブランクは不意のビッグフィッシュでもフレキシブルに対応し、千載一遇のチャンスも逃しません。
フェンウィック ACES 64SULJ”Mid Strolling Special”
全長 | 6.4ft |
ライン | 2.5~6LB |
ルアーウェイト | 1/16〜3/16oz |
テーパー | ミディアムスロー |
フェンウィックのフラッグシップ「エイシス」シリーズの”ミッドストローリングスペシャル”。専用設計されたガイドセッティングが効果的なラインの緩みと、リトリーブ中のわずかな違和感も感じ取ります。ミドストを極めたい方におすすめの正に「専用機」と言えるモデルです。
ミドストで中層を攻略しよう!
ミドストは何もない中層を攻める難しいテクニックですが、マスターすればこれ以上ない武器となる釣り。ここで紹介したロッドはワームをロールアクションさせることに長けていますので、ミドストをマスターするには最適です。ぜひ、ミドストロッドで中層に浮いたビッグバスを狙ってみてください。
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