低弾性カーボンロッド (LOW MODULUS) のおすすめ11選｜ハードベイトスペシャルとも言えるローモジュラスモデルをご紹介！

近年、ロッドメーカーのラインナップの中で増えている「LM＝ローモジュラス」いわゆる低弾性カーボン。低弾性カーボンロッドは昔から存在していましたが、素材の進化により、ここ数年でより実用的なモデルが誕生しています。そこでこの記事では低弾性カーボンロッドのおすすめをピックアップしてみました。ぜひ、参考にしてみてください。

低弾性カーボンって？

低弾性カーボンとは、高弾性カーボンと真逆の性質を持つカーボンのこと。トン数でいうところのおおよそ24t以下が低弾性と呼ばれています。

低弾性カーボンロッドは高弾性のロッドに比べ、反発力が弱く、感度が悪く、重いのが特徴。その分、キャストしやすかったり、バイトを弾きにくかったり、ロッドのトルクをだしやすかったりとメリットも多い素材となります。

また、低弾性カーボンロッドと言っても、ロッド全体に低弾性カーボンが使用されているわけではなく、ティップ部分のみに使用されていたり、ベリーやバットは中弾性や高弾性カーボンがコンポジットされていたりするモデルがあることも留意しておきたいポイントです。

低弾性カーボンロッドの特長

以上の特長から、低弾性カーボンロッドは巻き物に向いています。また、しっかりと曲がり込こんで、トルクを発生させるので大型魚とのファイトを有利に運べるメリットがあり、低弾性カーボンロッドを好んで使用するアングラーも多数存在しています。

なぜ低弾性カーボン？

では、なぜわざわざ低弾性カーボンなのか。これまで「巻き物特化」と言えばグラスロッド（グラスファイバーを素材として作られた釣り竿）が選択肢の第一候補でした。

しかし、素材やパーツの進化によって、低弾性カーボンがグラスの特性に近づき、プラスαのメリットを得たことで巻き物用ロッドの選択肢の一つとなってきています。

例えばグラスより軽く感度が高い。粘りがあるのにシャキッと感がある（ロッドティップの収束が速い）。ブレの少ないアキュラシーキャストや高い操作性。カーボン素材が持つ適度なパワーなどがメリットとして挙げられます。

とは言え、グラスにはグラスの良さがあることに揺るぎはなく、それぞれの特性を適材適所で使い分けるといいでしょう。

低弾性カーボンロッドはハードベイトに向いている

低弾性ロッドの特性である、しなやかで粘りのあるブランクスはハードベイトに適正あります。またMLパワー、Mパワー、MHパワーを使い分けることで使えるルアーが広がります。

上図はシマノのエクスプライドHPのパワー別対象ルアーイメージ。低弾性の中でもロッドパワーが分かれており、それぞれに適しているルアーがあるので、参考にしてみてください。

低弾性カーボンロッドのおすすめ

シマノ　エクスプライド 165MH-LM（他モデル：165ML-LM・173MH-LM・168M-LM/2）

開発者の黒田氏曰く「ワイヤーベイトスペシャル」と呼ぶローモジュラスモデルです。ややレギュラーよりのスローテーパーで、一般的なMH（ミディアムヘビー）に比べて「よく曲がるMH」と表現しています。巻いているときにティップが振動し、ブレードの動きをしっかり把握できるのも特徴。

シマノ✖️ジャッカル　ポイズン グロリアス 168ML-LM（他モデル：168M-LM・168MH-LM）

ティップセクションのみに低弾性カーボンを採用し、しなやかなティップでルアーのアクションを最大限引き出してくれます。また、ストラクチャー周りのピンポイントに正確にアプローチできるキャスタビリティも魅力です。シャローレンジのリップラップをライトプラグでボトムコンタクトさせてトレースしてサーチするような使い方が◎。

シマノ✖️ジャッカル　ポイズン アドレナ 174H-LM

24ポイズンアドレナで唯一のLow Modulusモデル。ティップに低弾性カーボンを採用し、高いリトリーブ感度とバイトの追従性能を獲得したテクニカルスイム&ビッグベイティングモデルとなっています。マグナムクランクベイトやフルサイズのスイム＆ビッグベイトに最適。また俺達こと秦拓馬氏は「ボトム感知能力も秀逸。泥かハードボトムかが明確に伝わって食わせ所を探しやすいですね」とも。

ダイワ　スティーズ リアルコントロール C70MH-LM

最強アングラー・藤田京弥監修のリアルコントロールシリーズで唯一のLMモデル。引き抵抗のあるムービングルアーを幅広く使用できるロッドとなっています。スピナーベイトやバズベイトなどのワイヤーベイトはもちろん、巻き抵抗の強いクランクベイト、クローラーベイト、大型トップウォータープラグにベストマッチ。

ダイワ　スティーズ ショアコンペティション SC C64ML+ -LM【LIGHTNING 64】

岸釣りのレジェンドこと川村光太郎監修の低弾性カーボンロッド。Low Modulusを採用した細身肉厚設計のブランクにSVFの『トレカ®M46X』でアシストした唯一無二のブランクが特徴です。 ティップに「“へ”の字テーパー」を採用し、ソフトなティップではなしえなかったワイヤーベイトの弛ませ引きも可能にした“ハードベイトバーサタイル“な一本です。

ダイワ✖️ディスタイル　ディハイロ グランディースペックDHRC-GD-68M-LM “THE SUTO”

ベイトで操る、新時代のミドストロッド。 青木大介が培ってきたミドスト理論と、ダイワの最先端テクノロジーが融合した1本となっています。従来はスピニングでしか実現できなかった繊細な揺らぎを、ベイトタックルで正確かつ快適に再現できるよう設計されています。低弾性カーボン採用で、ミドスト専用機としての性能はもちろん、副次的にハードベイトやワイヤーベイトにも幅広く対応してくれるのも魅力です。

※2025年12月受注開始

ノリーズ　ヴォイス ロードランナー HB640ML TECHNICAL LONG CAST

ハードベイトスペシャルの中でもありとあらゆるハードベイトをこなせるロッドとして、多くのアングラーから指示を集めているモデルです。ジャークベイトはもちろん、トップウォーター、バズベイト、チャター系ベイト、スピナーベイト、バイブレーションなど極めて高い汎用性を持ち合わせています。新品はほとんど出回っていないため、中古市場で探すと良さそうです。

ワールドシャウラ　1600SS-3（他モデル：1602SS-3・1604SS-3）

銘竿の名を欲しいままにしている1600SSシャウラが超低弾性カーボンを全身に採用して復活したモデルです。0番はおよそ（Ｌクラス）、SSは（スーパースローテーパー）の意。ライトプラッギングにドンピシャなスペックですが、アングラー次第で色々な楽しみ方ができる楽しいロッドとなっています。

スコーピオン  1600SS-2（他モデル：1604SS-5）

名竿1600SSのスコーピオンバージョン。ワールドシャウラに比べ手に入れやすい価格が魅力。小型ルアーを躍らせ、ショートバイトをモノにするスーパースローテーパーの6フィートモデルとなっています。ファイト時はロッド全体にしなやかに荷重移行が成されることで、ショートバイトのバラしを低減してくれます。

ボンバダアグア  パックロッド Magico 53

ショートレングス怪魚ロッドを代表するボンバダアグアの4ピースのパックロッドです。素材に10t、15tの特殊超低弾性カーボンブランクスを採用しており、「グラスのようにしなやかにスッと曲がり、高弾性カーボンのようにシャープでピタッと収束する」のが特徴。マジコ53は５種類あるラインナップのちょうど真ん中にあたるモデルで、あの名竿「モレーナ」の上位互換と言っても過言ではないと言われています。

天龍(Tenryu) スピードスティック

オリジナルのスピードスティックのグラス素材の良さを引き継ぎながら、現行モデルのスピードスティックは、超低弾性カーボンを採用し現代的にリビルドされているのが特徴。軽量でありながらグラス素材に限りなく近いフィーリングを実現しています。

キャストからアクション、そしてファイトまで味わおう！

しなやかで粘りがある低弾性カーボンロッドは、ルアーの荷重を乗せやすく、ロッドの反発でルアーを気持ちよくキャストできます。またリリースポイントのストライクゾーンが広いので、初心者の方にもgood。そして、ファイト時も魚の突進を受け止めて追従し、魚の引きを楽しめるのが魅力です。ぜひ、低弾性カーボンロッドを試してみてください！