この記事では琵琶湖の人気プロガイド・たまらんばい永野こと永野総一朗プロの【痙攣アクション】を紹介します。
1〜2分程度でサクッと読めるようにまとめていますので、動画を観る時間がない方や要点だけチェックしたい方は、ぜひチェックしてみてください。
痙攣アクションとは
痙攣アクションは琵琶湖ガイドの永野総一朗プロが考案したアクション。ヘビダン・フリーリグ・ノーシンカーネイルリグなどで使えるリアクション要素の強いテクニックとなります。
ハイドアップから発売されているコイケフルキャストによるヘビーダウンショットリグでその名が一気に広まりましたが、元は北湖のディープエリアでのフリーリグがきっかけだそう。
ズル引きで石にスタックした時に「トンッ」とロッドを横さばきで叩いたところバイトが多発。スタックしなくても「トンッ」と連続で叩くアクションでも食ってくることが分かり、叩いたときにワームがぷるんと痙攣して見えることから「痙攣アクション」と呼ぶようになったようです。
痙攣アクションの特徴
- 食い気のあるバスをリアクションで釣っていける
- ボトムジャークよりも早いテンポで展開
- 手持ちの様々なワームやリグに対応
- 普通のボトムの釣りで反応がないときに超便利
永野プロによると、痙攣アクションは難しいところのバスを無理やり食わせる釣りではなく、食い気のあるバスを速いアクション、激しいアクションで釣っていく釣りとのこと。
さらにノーシンカーのボトムジャークよりも圧倒的にテンポが早いので、どんどん場所を探していけるのが痙攣アクションの強みだとも言っています。
一年を通して有効ですが、特に低水温期に有効で様々なルアー、リグで応用可能。普通のボトムの釣りでは食わないバスを反応させる超使えるアクションとなっています。
痙攣アクションのやり方
ヘビダン、フリーリグ、ノーシンカーネイルリグなどいずれも共通のアクションでOK。
キャスト後リグが底まで沈んだら‥ロッドは横さばきで
(ラインを)叩く→張る、叩く→張る
間隔は2〜3秒で叩いて張るの繰り返し!
簡単に言うとワンアクション・ワンポーズを繰り返す釣りです。ジャークの間隔は永野プロの場合2〜3秒や1〜2秒でも可とのこと。
キモは「トンッ」とワンジャークした後にラインを張らず緩めずな感じで割りとしっかり「張る」こと。ジャーク後はラインのテンションを抜くのが一般的ですが、痙攣アクションは必ずラインを張ってアタリを取れるようにしておくのがコツとなっています。
ラインを張る理由としては、ステイで食わせるのではなく「トンッ」となった瞬間のリアクションで食わせるのでアクション直後のバイトを取れるようにしておくためです。
痙攣アクションを継続していると「トンッ」〜「コツ」というアタリが出るので永野プロは「トンコツバイト」と呼んでいるようです。アタッても走らないときは同じリズムで弾き続けると良いそう。
痙攣アクションはコイケフルキャストのヘビーダウンショットリグが代表的ですが、永野プロはスタッガークロー4インチのフリーリグや、コイケシュリンプビッグのネイルリグでもこの「痙攣アクション」を多用しており、幅広いリグやワームでも応用できるのもこの釣りが人気の理由かもしれません。
痙攣アクションにおすすめのワーム
痙攣アクションに向いてるワームは、トンッと叩いたときに「プルン」とか「ピリッ」と痙攣するパーツが付いているワームが良いみたいです。ストレートワームのようなツルンとしたものはあまり向いてないとのこと。
上記の動画では、ヘビダンならコイケフルキャスト、フリーリグならスタッガークロー4インチ、3.3インチ。ノーシンカーネイルリグならコイケシュリンプビッグを使用しています。コイケシュリンプビッグがなければ、コイケシュリンプエクストララージなんかも飛距離が出て良いかもしれませんね。
痙攣アクションの出し所
◆季節
一年を通して有効なのを前提として、とくに晩秋〜初冬の水温が下がっていく低水温期のボトム
◆シチュエーション
基本的にはボトムに割りと何もない所
- ウィードの藻抜け、エッジの外
- 魚礁や沈み物の脇とか周り
何かある所の近くの何もない所
例えば‥
- エビ藻とエビ藻に囲まれたスキマ、何もない所
- 浚渫の中、上がったところのウィードが生えてない所など
逆に痙攣アクションが向かないのは、ウィードがたくさん生えている所や、ボトムにゴチャゴチャと引っかかるものが多い所となります。
痙攣アクションのタックルセッテイング
コイケフルキャストヘビダンの場合
ロッド:MACCA HUMC-610MH+
リール:SLX DC XT 70XG
ルアー:コイケフルキャスト
ライン:ガノア アブソルート AAA 20lb
フック:VARIVAS ワッキーマスター モンスタークラス #4/0
ダウンショットリーダー:VARIVAS スルーダウンショットリーダー 30cm
シンカー:VARIVAS TGスリムシンカー クイックチェンジャー 7g
ロッドはH〜MHといったヘビータックル、リールはエキストラハイギア、ラインはフロロ20lbがおすすめです。
ボディ直径の1/4〜1/5程度を目安にフックを刺すとフッキングもバッチリ決まるようです。
スタッガークローフリーリグの場合
ルアー:スタッガークロー4インチ
フック:本気(マジ)フック REVIVAL5 #3/0
シンカー:5グラム
ルアー:スタッガークロー3.3インチ
フック:オフセットマスター ヘビークラス #1/0
シンカー:5グラム
コイケシュリンプビッグ ネイルリグの場合
ルアー:コイケシュリンプビッグ
ネイルシンカー:水深5mまでなら1.8g〜2g程度 水平フォールの姿勢が崩れない位置に刺す
フック:オフセットマスター モンスタークラス #4/0
キャスト後アクションし始めるまでの時間
キャスト後は水深5m前後で、コイケフルキャスト ヘビダン、コイケシュリンプビッグ ネイルリグは約20秒。
スタッガークロー フリーリグは約15秒待ってからのアクション開始を推奨しています。これは確実にボトムをとって、ラインもある程度沈めるためですね。
またスタッガークローとコイケシュリンプビッグの痙攣アクションは、コイケフルキャストよりもちょっと弱めが◎。どちらかというとコイケフルキャストが強めだそう。
まとめ
いずれにしても、「痙攣アクション」はコイケフルキャストのヘビダンだけでなく、フリーリグやノーシンカーネイルリグなどプルンと震えるパーツを持つワームであれば、なんでも応用可能なのもバスアングラーにとってはありがたいところ。アクションに迷っている人は、いつもの釣りにぜひ取り入れてみてください。
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