そのまんまの見た目で話題のデプス「コードネームバス」。長い開発期間を経て、ジャイアントベイト初心者でも簡単に操れるS字系ジョイントベイトに仕上がっています。
この記事では、コードネームバスSS(スローシンキング)を使用して分かった基本的なアクションや”サブロク”のやりやすさなどコードネームバスが持つスペシャルな魅力をご紹介します。
コードネームバスとは
コードネームバスはデプス社から会員限定で販売されているジャイアントベイト。デカバスが小バスを捕食する習性に目をつけた代表の奥村氏が開発に着手し、スライドスイマーやサイレントキラーで培われたリアルなソフトシェルでボディ全体が包まれたマグナム級のジョイントベイトです。
コードネームバスにはSS(スローシンキング)とF(フローティング)があり、今回インプレするのはSS(スローシンキング)タイプになります。
コードネームバスSSの基本情報
全長 | 290mm |
重さ | 12.3oz |
タイプ | スローシンキング |
フックサイズ | フロント#3/0、リア#3/0 |
価格 | 16,500円(税込) |
◾コートネームバスSSの特徴
- 超精密プリントによる超リアルなカラー
- コアボディ(ABS)をソフトシェルが覆うリアルな存在感
- フックアイにスイベルを採用
- 顔部横にアシストフックを取り付け可能
コードネームバスSSのインプレ&タックルセッティング
コードネームバスを使ってみた感想と、今回使用したタックルセッティングを紹介します。
インプレ
コートネームバスSSはボディ上部の前後にマーキングがなされています。これにより視認性が良くなり、さらにルアーがどちらに向いているか分かるので便利です。
フックアイにはスイベルが採用されており、ファイト中のバラシを軽減。また、トラブルレス・バンパーフィンによりフッキング率の向上と着水時の無駄なトラブルを抑えてくれます。
ソフトシェルがジョイント部に干渉することで、よりナチュラルなアクションを演出。このソフトシェルのはみ出し具合が絶妙で、コードネームバスの動きに大きな影響を与えていると思います。
クラッシュ9とサイズ感の比較。クラッシュ9は約23センチ、4オンス。コードネームバスは29センチ、12.3オンス。体高は約2倍、自重が約3倍とやはりジャイアント。
ジョイントの可動域。実際はソフトシェルがグニャとなるので可動域はもう少し広くなります。アクション時は弾力による反発力も発生しているとみられ、かつダンパーの役目も。やはり発明ですね。
実際にキャストしてみると、スローリトリーブでは非常にゆったりとしたS字軌道を描きます。体高のある全長29cmの巨大なボディはやはり圧倒的な存在感で、S字アクションでも強力な水押しを感じることができます。
サイレントキラーで培われたソフトシェルは偉大で、これだけ大きなルアーにも関わらず挙動は静かでなめらか。ジャイアントボディをモンスターバスのテリトリーに静かに侵入させてバイトを誘発するイメージがすんなり湧いてきました。
リーリングの強弱でS字幅を大きくしたり、小さくしたりもできるのでヨコヨコアクションも◎。またヘッドを左右に小刻みに振るデッドウォークも可能でした。
そして、このインプレで最も書きたかったのが「サブロク」のやりやすさ。
コードネームバスのフォルムと重心バランス、ジョイントの位置や角度、ソフトシェルによる弾力が絶妙なのか、ルアーをその場で360°回転させる通称「サブロク」がいとも簡単に繰り出せます。
しかも挙動が安定しているので再現性が高く、慣れれば連続でサブロクが可能。おそらく上手な人なら何回でも(永遠に)サブロクできると思います。
サブロクはチェイスしてきたバスに対して非常に有効なテクニックなので、思い通りに繰り出せるように練習すれば、コードネームバスは非常に強力な武器になりそうです。
タックルセッティング
今回使用したタックルを紹介します。
ロッド:ツララ モンストロ65 アンドレJr
リール:アンタレスDCMD XG
ライン:東レ ルアーPE8号 VARIVASショックリーダー ナイロン60lb
ハンドル:スタジオコンポジットRC-SCEXプラス102mm XL29
※PEとリーダーの結束はFGノット
※リングへの結束はイモムシノット
コードネームバスをサブロクメインで使いたいときのセッティングになります。ロッドは硬くて短いものがおすすめ。メインラインにPEを使用することで、キレのあるアクションを目指しています。
↓モンストロ65の現行モデルはこちら
コードネームバスのアクション
◾S字
タダ巻きするとS字を描きます。リーリングの強弱やロッドワークによってS字幅を変えられます。
◾ヨコヨコ
左右のスライド幅を変えることで生まれるヨコヨコアクションも可能。トレースコースをコントロールできるので障害物を避けたり、ストラクチャーをナメるように引いてこれます。
◾デッドウォーク
リーリングとロッドでのトゥイッチを同時に行うことで小刻みでクイックな左右への首振りも可能。ジャイアントボディによる暴力的な水押しで周囲へのアピールは絶大です。
◾サブロク
素早く円を描くように動かすことで、強烈な水押しを発生させます。サブロクは威嚇して怒らせて口を使わせるメソッド。コードネームバスは再現性が高く、適したタックルがあればアングラーの意図どおりに繰り出せるポテンシャルを秘めています。
◾サブロクのやり方
右回転なら、ルアーの頭を右に向け、ジョイント部が「へ」の字になるようアングラー側に折って体制を作ります。この体制が作れたら、ロッドを瞬間的に左に煽り、ルアーの頭の方向についていく形で右に戻します。
このとき、ラインはルアーの上を通るようにするため、ロッドティップの動きは下から上へ右回りの円を描く形になります。
「サブロク」おすすめ動画
見たほうが早いので動画をどうぞ。
コードネームバスで狩りに出かけよう!
専用タックルはもちろん、特別なフィジカルとメンタルが必要になるジャイアントベイトの世界。誰もがやり切れる釣りではないため、まだまだ未知の領域が多いジャンルでもあります。
中でも今回紹介した「コードネームバス」は、鼻先で引き返すクレバーなバスに対して ” サブロク” という切り札を持つ数少ないルアーです。興味のある方は、ぜひ試してみてください。
コメント